サメ急襲で男性死亡か ボロボロのウェットスーツが見つかるも遺体は行方不明 〈豪〉

誕生日を控え、家族とキャンプに出かけた男性。そのとき海に入ったために、男性はサメの餌食になってしまったようだ。
オーストラリアで暮らしていたダンカン・クロウさん(32)は、33歳の誕生日を前に家族とのキャンプ旅行を計画。さっそく出かけた家族だが、海が近かったことから、ダンカンさんはシュノーケリングを楽しみにしていたようだ。
しかし海に入ったダンカンさんは、いきなり家族の視界から消え行方不明に。慌てた家族が通報し捜索活動が始まり、ダンカンさんが消えた付近に複数のサメがいることが明らかになった。しばらく捜索を続けたところ、ダンカンさんが着用していたウエットスーツの回収に成功。それがビリビリに裂けた状態だったことから、当局は「サメに襲われ死亡した可能性が高い」と発表するに至った。肝心の遺体は発見・回収に至っていないというが、家族は悲しみにくれているという。
しっかりと働く良き家庭人でもあったダンカンさんには、妻と1歳の息子がいる。ひどいショックを受けながらも家族は声明を発表し、以下のように胸中を明かした。
「悪夢だったらどんなにいいか…。そう思わずにはいられません。」
「両親にとり、彼は明るく、愛情深く、優しい息子でした。兄弟にとっては、優しくて生意気な存在。楽しいことが大好きで、しかも心の清い人でした。」
「ダンカンのことを、決して忘れません。」
ちなみにダンカンさんは昔からシュノーケリングが好きで、「海に入るからにはある程度のリスクは承知」と話していたという。
当局は、ダンカンさんの遺体を回収すべく懸命に捜索活動を続行中だ。
サメによる襲撃は昨年も何度か報じられたが、歯も鋭いため遺体の回収は困難だ。過去には捕らえたサメの胃袋から男性の脚を回収し、それを頼りに行方不明者の死亡を確定したケースもあった。コロナ収束後は海外の海に潜りに行きたいという人もいるかもしれないが、たいていはビーチに危険を知らせる看板などが立っている。現地での情報収集、また看板の確認などをしっかりしたうえで自然を満喫したい。
(Kayla星谷/エトセトラ)
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