米 新型コロナワクチン接種の約15分後に倒れた若手看護師 『血管迷走神経反射性失神』に要注意!

米国の各州で、いよいよ医療従事者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。テネシー州のチャタヌーガ市では、接種第1号に選ばれた大型の救急病院にメディアが押しかけ、その後の感想を次々と聞くなどしていた。そのライブカメラが回るなか、ひとりの若い女性看護師が…。
アクシデントに見舞われたのは、テネシー州チャタヌーガの救急病院「CHI Memorial Hospital Chattanooga」の30歳の女性看護師ティファニー・ドーヴァーさん。17日、ファイザー社による新型コロナウイルスのワクチンを左腕に接種され、「無事接種が終わりました。これで安心です。皆さんも是非!」とマイクに向かって語るはずだったが、接種後15分ほどしたところで体調を崩してしまった。
マイクに向かって話していたなか、突然黙り込み、こめかみや眉毛のあたりを強く抑えながら「ちょっとめまいが…」と言うと左方向に体が傾げ、彼女はその場に倒れてしまった。ただちに白衣の同僚たちが現れ、彼女を両側から抱えると治療室へ。しばらくすると意識を取り戻したという。
NBC系の『Channel 3/WRCB-TV』は現場からライブ中継しており、その動画は今、大変な勢いで世界に拡散されている。これを受けテネシー州では接種を見合わせていたが、ドーヴァーさん本人からも以下のようなメッセージが発信され、また接種が始まる模様だ。
「私はこれまでにも、チクッとした刺激で失神するということが何度かありました。ストレスや刺される刺激、強い疼痛などに過剰に反応してしまう『血管迷走神経反射性失神』というものです。」
「ワクチンに問題がなくとも、このように失神する方は時々います」と話すのは、同病院のジェシー・タッカー医師。彼女のこの事例は、ワクチン接種を行う医療機関への大切な警告だとし、「ワクチン接種後、少なくとも15分から30分の間は帰宅をさせず、その場で様子を見るべきです」と話している。
FACT CHECK: You may have seen this video circulating on social media of a Chattanooga nurse who fainted during a press briefing after taking the COVID-19 vaccine. A lot of what’s out there is alleging she fainted because of the injection. Here’s what she told us. @WRCB pic.twitter.com/BM2qFRtqHB
— Joi Dukes WRCB (@JoiDukesTV) December 18, 2020
画像:『Twitter』Joi Dukes WRCB
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
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