ドイツの悪名高き動物実験施設が不気味にも姿を消す 製薬会社など世界の企業が依頼

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サルたちはうつろな目で動物実験の犠牲に…。
サルたちはうつろな目で動物実験の犠牲に…。

ドイツ・ハンブルクの郊外にあり、イヌ、サル、ネコなどに冷血非道な動物実験を重ねているとして、イギリスの動物保護団体からたびたび激しい抗議を受けてきた動物実験施設が、今年2月にひっそりと閉鎖されていたことがわかった。しかし、それで安心していてはならない。移転の可能性もあるようだ。



問題の動物実験施設は、ハンブルク南西に位置するニーダーザクセン州ハールブルク地区にあった「Laboratory of Pharmacology and Toxicology(略称LPT)」。家族経営のラボで、化学薬品や医薬品の安全性について世界中の大小企業から委託があり、鎮痛剤や麻酔薬を使用せず動物で実験した結果を報告し、多額の報酬を得ていた。

手足や首を縛られ、決して動けない状況で無理やり薬を投与され、絶叫し、あるいはショックで気絶する動物たち。嘔吐し、体の内外から出血し、呼吸困難に陥る動物や、血まみれになって治療も受けられないまま感染症で死亡する動物たち。内臓に異変をきたして衰弱死する動物も多く、最期はとても悲惨だという。

2018年12月から2019年3月までの間、雇われたスタッフのふりをし、ノイ・ヴルムシュトルフ、ミエンブラにあるLPTの実験施設に潜入していたのが、英NPO団体の「クルエルティ・フリー・インターナショナル(Cruelty Free International 略称CFI)」とドイツの動物保護活動団体「Soko Tierschutz」だ。

施設内で撮影されたショッキングな映像や画像を世間に公開し、批判し続けてきた2団体によれば、LPTに雇われているスタッフは動物たちを雑に扱い、痛みに苦しむ様子や死に同情する様子はなかったという。

このたびイギリスのメディア『Mirror』が、ついに問題のLPTが今年2月に閉鎖されていたことを伝えたが、そこで安心するわけにはいかない。うるさい世論を避けようとしたLPTがよその土地に移り、別の看板で実験を続けている可能性が高く、そのためCFIは「監視の目を緩めるわけにはいかない」としている。

医薬品にかけては大きなプライドを誇るドイツだけあり、それでもなお各地で動物実験が行われており、年間に300万匹近い個体が犠牲になっているという調査結果もある。これを変えるには、国内の動物保護法を厳しくし、EUとしても何らかの規制強化で圧力をかけるほかないという。



画像:『Mirror』lab where horrifying secret footage showed monkeys screaming in pain could reopen

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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