園児らに毒を盛った幼稚園教諭に死刑宣告 動機は「同僚を窮地に追い込もうと」 中国

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何の罪もない子供たちに毒を盛った教諭に死刑宣告
何の罪もない子供たちに毒を盛った教諭に死刑宣告

中国・河南省焦作市の幼稚園で昨年3月27日、女の教諭が給食に毒を盛り、それを食べた園児数十人のうち、重体となっていた1人が今年になって死亡した。ついに事件の裁判が結審。被告に死刑が言い渡され、人々の大きな関心を集めている。



この事件で逮捕・起訴されたのは、ワン・ユン(Wang Yun)被告。同僚の教諭が担任を務めるクラスの給食について、主食となるお粥に亜硝酸ナトリウムを意図的に混入。園児25人は次々と気分が悪くなり、顔色が青ざめ、嘔吐後に倒れた子もいた。

亜硝酸ナトリウムは、ハムやソーセージなどの食肉加工製品、そしてイクラ、筋子、タラコなどの魚卵製品の「発色剤」「保存料」として、日本でも使用されている食品添加物だ。しかし大量摂取は命の危険がある。園児たちはそのお粥について、「いつもは甘いのに、その日は苦くて塩辛い味がした」などと話したという。

被害にあった園児は計24名だが、うち10ヶ月にわたり重体の状態が続いていた男児1人が、今年になって死亡した。事態を重く見た地方・中級人民法院は9月28日、ユン被告に死刑を宣告。未来ある無邪気な子どもたちの命を危険にさらした罪は重いとの主文を添えた。

法廷では、「まさかこんな結果になるとは思わなかった」と語ったユン被告だが、動機について尋ねられると「同僚の教諭を窮地に追い込みたくて」と語るなど、犯行は計画的かつ卑劣きわまりないものだった。

驚くことに、彼女には実は前科もあった。2017年には夫婦喧嘩後に夫のコップに亜硝酸ナトリウムを入れ、夫が体調不良に陥ったことがわかっている。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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