22歳の女が保険金を搾取しようと自ら手を切り落とす 愛とサイコが交錯か <スロベニア>

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お金が欲しいとはいえ、なぜそんな怖いことができるのか…。(画像はイメージです)
お金が欲しいとはいえ、なぜそんな怖いことができるのか…。(画像はイメージです)

汗を流して働くより、事故を装って高額の保険金を受け取ったほうがラク…そんな不謹慎なことを考えた若者が、驚くような行動に出て逮捕され、有罪判決が下った。自分の手を切断するという取り返しのつかない愚行。とてつもなく恐ろしいその事件は、まさにサイコパスだ。



スロベニアで昨年初め、ジュリア・アドレシックという女が左の手首から下を切断した。「枝を電動ノコギリで切っていたら誤って…」という説明だった。アドレシックは現在22歳、世間ではなかなか美しいと評判の女だった。

その事故に事件性が疑われた理由は、アドレシックが5つもの保険会社と生命・医療・傷害保険などの契約を、その“事故”のわずか1年前に交わしていたこと。そしてリュブリャナの病院に急行した際、接合手術のために必要であろうに、自分の手首を持ち込まなかったことの不自然さだった。

医師はただちに警察に連絡し、手首を現場から回収するよう依頼。なんとか間に合い、接合手術は成功した。しかし、手首の接合が成功した場合と完全に手を失った場合では、補償額が3倍も違う。そのためアドレシックは「故意に手首を廃棄した可能性がある」と判断された。

保険会社が合同で組織する調査団体は、こうしたことを理由に「偶発的な事故とは言い難い」と詳しい調査に乗り出るとともに、警察にも協力を求めた。38万ユーロ(約4800万円)の傷害保険金、重度後遺症として毎月約3000ユーロ(約38万円)が生涯にわたり支給される予定だったが、支払いはいったん保留となった。なお、スロベニアの人々の平均的な月収は約1,000ユーロだという。

警察はアドレシックの交際相手の男(30)の家宅捜索を行い、パソコンから興味深いデータを入手。彼が事故の少し前から「義手の技術や機能性」というものを執拗に検索し、調べていたことが判明した。

ついにふたりは起訴され、裁判は今月11日にスタートした。判事はアドレシック被告に懲役2年を言い渡し、計画時からの共犯者で「早くやろう」と盛んにあおっていた交際相手の男に懲役3年を下した。

保険金の契約者で受取人であるアドレシック被告より、交際相手の男の被告のほうが量刑が重くなった理由として、判事は「一生手が使えなくなる、そんな不自由な体に誰もなりたくない。交際相手に強くあおられ、後に引けなくなって手首を切断したと判断した」と述べている。

事実、アドレシック被告は法廷で「私の青春はこれにより失われました。この若さで左手の機能を失ったのですから」と涙を見せながら無罪を主張していたとのこと。愚かな男と交際したことを今はひたすら後悔していることだろう。



(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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