アマゾン未接触部族の弓矢で有名活動家が死亡 権利を尊重する貴重な存在を失う

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アマゾンの未接触部族の弓矢で死亡したリエリ・フランシスカートさん
アマゾンの未接触部族の弓矢で死亡したリエリ・フランシスカートさん

ブラジル・アマゾンの奥地に暮らす先住民族の人権の尊重や保護を強く訴え、彼らのために献身してきた有名な活動家が今月9日に死亡した。未接触部族が放った矢が原因だった。何歳になっても自分自身で交渉を行おうと前線に出ていく、じつに熱心で誠実な活動家だったという。



死亡したのは活動家のリエリ・フランシスカートさん(56)。ボリビアとの国境に近いロンドニア州ウル・エウ・ワウ・ワウ保護区の近くの森に孤立して暮らす、ある未接触部族に近づこうとして弓矢を放たれ、胸に致命的な一撃をくらった。

同行していた警察官は当時の状況について、「フランシスカートさんは自身で矢を引き抜き、叫びながら50メートルほど走って逃げ、しかし力尽きました。彼ひとりなら交渉できたのかもしれません。警察官が一緒と知って、相手がいきなり攻撃的になった可能性がありそうです」などと話している。

ブラジルの一般市民の現代的な暮らしぶり、医療技術、文化、教育などについて理解してもらえるよう努め、融合や妥協の案を模索し、希望する部族の人々に雇用を確保してきたフランシスカートさん。部族側の希望や権利を尊重する、きわめて貴重な存在だった。

現地で保護活動にあたる人は多数いるが、非営利組織『Kaninde Ethno-Environmental Defence Association』の設立者として、また政府機関である『FUNAI/National Indian Foundation』の幹部として、警察や政府はもちろん部族の幹部にも顔が利いた。彼を失ったダメージは両サイドとも計り知れないものがあるという。

土地を求め迫ってくる開発者たち。そして深刻な山火事。先住民族たちはこうした状況に、かつてないほど「侵略されている」と強く意識しているのだろう。部族を守るための攻撃力をますます磨き、高めている可能性は十分にありそうだ。



画像:『Instagram』leiamaisba

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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