「死ぬ様子を生配信する」と表明した男性 SNS側は自殺動画と判断し許可せず <フランス>

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安楽死を願っていたという患者。(画像はイメージです)
安楽死を願っていたという患者。(画像はイメージです)

病気のため34年も苦しんできた50代のフランス人男性が、安楽死を望んだ。しかし政府はそれを認めず、男性は落胆。「ならば飲食も薬の服用もやめて死のう」と考え、最期の瞬間に至る様子をSNSで生配信したいと公表した。



動脈壁が癒着するという難病を患い、これまで何度も手術を受け苦しみに満ちた日々を送ってきたある男性(57)。「このまま衰えていくのを待つより、いっそ安楽死を…」と願ったがそれを認めてはもらえず、ならばそれに抗議する意味もこめ、「死に向かう1週間を撮影しそれをSNSで配信したい」との意向を明かした。

「これから数日は、大変な思いをすることになる。でも決意は揺らがないし、心は穏やかだよ。」
「水を飲むこともやめる。もうこのような状態だし、(死ぬまで)長い時間はかからないだろう。僕自身、そう願っているよ。苦しむのは好きじゃない。」
「もう会えない人たちには、こう言いたい。さようなら。」

男性は、もう命は1週間ももたないと予想。死ぬまで食事もせず薬ものまないというが、痛みを和らげる鎮痛剤にだけは頼る予定だともSNSで公表した。

しかしこれを受け、配信に利用するつもりにしていたSNS側は「火曜日まで動画の投稿を禁止する」「自殺の様子を配信することはできない」と表明。これにより、男性が望んでいた動画生配信は使用予定だったSNSでは事実上不可能となった。

安楽死については、「自殺と同じだから許されない」「宗教上、あってはならない」とする意見、「苦しみぬいている人が望むのであれば認めるべき」など、様々な考え方がある。

男性の関係者、そして親族の悲しみはいかばかりだろうか。好きなものを食べさせて、可能な限り苦痛のない状態で愛する人を見送ってあげたい - そんな家族・親族の願いはかないそうになく、男性は飢えと喉の渇き、そして苦痛に耐えながら旅立とうとしている。



(Kayla星谷/エトセトラ)

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