腕立て伏せでまさかの脳卒中 健康な若者が突然倒れたときに疑うべき奇病とは

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警察官デビューが控えていた健康な青年が…
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常に健康志向、警察官となる夢も叶え、ジム通いも熱心だった若い男性に突然の悲劇が降りかかった。運動の最中に激しい頭痛を訴えて倒れ、救急搬送されるも現在は病室で寝たきりの状態が続いている。さらに脳に関する詳しい検査の結果、思わぬ奇病が発見された。



男性はオーストラリア・メルボルン在住のサミュエル・オサリバンさん。5月27日、家族とともに夕食をとった後、腕立て伏せを始めたところで大きな叫び声をあげた。家族には、かつて味わったこともない激しい頭痛だと訴えたサミュエルさん。21歳の誕生日を迎えるわずか1週間前の出来事だった。

家族はただちに救急車を要請。大きな病院に搬送されたがサミュエルさんの脳内ではひどい出血が起きており、2度の手術を受けたものの今は体中をチューブでつながれ、ほぼ寝たきりの状態だ。大変な医療費もかかり、今後のリハビリテーションにも備えなければならず、家族はクラウドファンディングにページを開設。善意の人々に募金への協力を呼び掛けている。

脳に関する詳しい検査が行われた結果、サミュエルさんの脳には「脳動静脈奇形(略称:AVM)」があることがわかった。異常な動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接つながっている状態で、10万人に1人の割合で起きている血管の奇形の一種だという。近年では、ひどい頭痛やけいれん発作、手足の感覚の異常や麻痺で脳内の精密検査を受け、それで偶然発見されるケースもあるという。

問題は、動静脈奇形の部分は正常な血管より血管の壁が薄く、血流も速いため血管が破れやすいこと。画像検査や脳血管造影などで判断がつくが、発見されても治療を受けずに放置した場合は20~40代、特に若年期に脳出血やクモ膜下出血を発症させる危険性が出てくるという。

じつは、運動の最中やその後に脳の血管が拡張することが原因の頭痛を訴える人は少なくない。温度や標高の高いところでの運動、頭にゴーグルのゴムがきつく密着する水泳、ランニングでの報告が多いが、サイクリング、ウエイトリフティング、テニス、格闘技など、どのようなスポーツでも意外にも多くの人が頭痛を経験しているそうだ。

しかし、かつて味わったこともない激しい頭痛や、その頭痛が長引いて悪化していく、吐き気や嘔吐、意識の混濁などもある場合は、脳動静脈奇形ほかいくつかの深刻な病気による頭痛である可能性も否定できない。心配な場合は必ず脳神経分野の医療機関を受診するべきだという。



画像:『GoFundMe』Brenden O’Sullivan is organizing this fundraiser.

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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