「コロナ感染の祖母を救いたかった」 命をかけた孫の願い叶わず <メキシコ>

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(命をかけて祖母を救おうと…)
(命をかけて祖母を救おうと…)

新型コロナウイルス感染症とみられる症状を訴え、いきなりぐったりしたある女性。

「瀕死の状態になったおばあちゃんを救いたい。」

そう願った孫は、感染を覚悟の上で蘇生を試みた。



メキシコで暮らすこの男性の祖母が、6月8日に体調不良を訴えた。この日の朝いきなり「息苦しい」と言い出したといい、家族はまっさきに感染拡大が深刻な新型コロナウイルスがその原因ではないかと推測。慌てて女性を車に乗せ病院に向かったというが、コロナ陽性の疑いがあるため駐車場での待機を余儀なくされた。

しかし女性はみるみる弱り、意識が混濁。ついには完全に意識不明となり、慌てた孫は躊躇すらせず「おばあちゃんを死なせない」と口対口人工呼吸を行った。

まさに命をかけて祖母を救おうと懸命に努力した男性だが、女性はそのまま帰らぬ人に。男性はひどいショックに打ちのめされ、嗚咽しながら女性の亡骸を抱きしめたという。

同女性は死後に「やはり新型コロナウイルス陽性だった」と判明。症状は亡くなる日の朝までまるで無く無症状だった。この男性や他の家族に感染したかについては報じられていない。

新型コロナウイルスの発生が伝えられ、あっという間に感染が拡大しパンデミックが発生。このような状態が終わるのはまだ先だとアメリカの専門家が見解を発表し、「夏に仮に感染者が減っても秋から冬にかけての地獄に備え気を緩めてはならない」と警告している。

不要不急の外出を避け、自分も感染者かもしれないという意識をもって密を避けながら生活する。そうすることで、このような悲しい最期と別れを経験する人が減ることを願うばかりだ。ワクチン開発に関しては時間はかかるものの実現に向け確実に進んでいるというが、薬が世界中にいきわたるまで危機感を持ちながら暮らすしかない。

(祖母の死に涙を流す男性)
(祖母の死に涙を流す男性)



画像:La Nacion

(Kayla星谷/エトセトラ)

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