小児の新型コロナ患者が次々と糖尿病を発症 川崎病類似の重症化に続いて

この記事をシェアする
画像提供:National Institute of Allergy and Infectious Diseases
画像提供:National Institute of Allergy and Infectious Diseases

小児における新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に関し、欧米では深刻な重症化例が増加している。川崎病類似の重い症状を呈する小児患者に、特に大きな注目が集まっているが…。



米国・ニューヨーク州立大学付属となる、ニューヨーク市ブルックリン区にある「SUNYダウンステート病院」。呼吸器科の医師でそこの小児科長でもあるスティーヴン・ワドウスキー博士が、このほど『ニューヨーク・ポスト』紙の取材のなかで大変気になることを述べ、大きな関心を集めている。

新型コロナウイルス感染症に関連するとみられる、川崎病類似の重い症状で同病院で治療を受けている小児患者4名のうち、13歳、14歳の2名が糖尿病の発症を思わせる、きわめて高い血糖値を示しているとのこと。医療チームにとっては予想外のことで、新型コロナがいかに油断禁物な病気かを痛感しているところだという。

2003年に流行をみたSARS(重症急性呼吸器症候群)でも、それに起因する糖尿病の発症が実は議論されていた。同じように新型コロナウイルスにおいても、感染があった際に体内で過剰な免疫反応が起きてしまうと、川崎病類似の重い血管の炎症、糖尿病その他の病気が引き起こされる可能性があるとワドウスキー博士は述べている。

糖尿病の発症に関しては、「ウイルスが膵臓の細胞に侵入し、血糖値を下げるインスリンの分泌に関わるタンパク質に影響を与えていることが考えられる」と説明する博士。若年層における新型コロナウイルス感染は、軽症か無症状で済むと考えられてきたが、感染から数週間後にこうした炎症性症候群を発症するケースが増えてきたことは、この病気の非常に厄介な点だ。

ニューヨーク州では新型コロナの小児患者のうち、ニューヨーク市の38人を最多に100人ほどが川崎病類似の症状を呈し、うち3名が死亡している。



画像提供:National Institute of Allergy and Infectious Diseases

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

【こちらの記事もどうぞ】
「昨年10月アウトブレーク説」やはり濃厚 新型コロナ英仏研究チームが7,600超のゲノムを解析
「マスクをつけると息苦しくて…」 穴をあけた女が話題に
新型コロナ感染者が駅で他人の顔にツバ 乗車後に死亡する
新型コロナ治験薬で重い肝障害に 中国の医師2名が皮膚が真っ黒になった写真を公開
「ロックダウンを解除しろ!」 州の方針に激怒の男性が新型コロナ感染で死亡<米>