「密を避けるのは不可能、教師の命も重く見て」 教育現場の声を聞いてみた <英・米>

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【先生たちの不安も大きい…。(画像はイメージです)】
【先生たちの不安も大きい…。(画像はイメージです)】

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻で、多くの死者が出ている。しかし学校再開の時期も迫っていることから、海外の教育者のあいだからは「死を覚悟して現場に戻れということか」という声もあがっている。



英国でも「人との距離を保ちながら生活しコロナ感染を予防しなさい」と言われているが、教育現場に戻る時期が近づいている教員たちからは、以下のような声があがっている。

■ ソーシャルディスタンスの確保は不可能
「生徒同士、教師同士、生徒と教師が常に距離を保つのは不可能です。」

「だって、学校では席について授業を受けるだけじゃない。教師は教室をまわって児童・生徒の様子を確認しなくてはならないし、絶えず子供たちの相手をしなくてはならないのだから。」

「ケガをして、歩くのにも補助が必要な子供はどうすればいいの? 発達障害を抱える子が教室で暴れる可能性だって十分あるというのに…。そういう子たちを離れた場所から見守るだけなら、教室や学校から出て行かれてしまう可能性が高い。」

「教師の健康や命を、国はどう考えているのか。本当に不思議でならない。私たちが感染すれば、子供にも感染させてその家族まで病気にさせてしまうかもしれない。」

米国の教師からは、以下のような声が聞かれた。

■ 死を意識しなくてはならない職場になった
「アメリカの学校で銃乱射事件が問題になってからというもの、自分が学校で死ぬ可能性を考えるようになった。」

「私はシングルマザーだから、仕事は絶対に必要。でも学校が始まれば、今度は新型コロナへの感染にも怯えることになる。仕事には情熱を感じてきたけれど、今は正直怖いわね。」

「てんかん発作などで倒れる子、授業中に嘔吐する子、体調を崩す子、暴力を伴う喧嘩を始める子たち…。そういう子たちにも以前は迷うことなく対処できたけれど、これからはそうはいかない。仕事を辞めることも考えなくてはならないのかも…。」

日本でも少しずつ学校が再開し、先生だけがフェイスシールドを付け授業をしているところがある。生徒が着用するのはマスクだが、給食やお弁当の時間には外すというのに、本当に安全なのか。これから気温があがっても、フェイスシールドをつけたまま指導ができるのか。猛暑になれば、マスクやフェイスシールドの着用のせいで体調を崩す人も出るのではないか。幼い子供が「鼻と口を覆いなさい」「手洗いをする前に顔を触らないで」という教えを守るのは、実際には不可能ではないかという声もある。

だが「再開を焦り死人が出るならまったく意味がない」という声も多い一方で、「でも学校や園に行ってもらわないと親は仕事ができない」「貯金がつき再就職も難しそうだ」という声も多い。

とんでもないウイルスのせいで世界中の人々が普通の暮らしを失ってしまったが、ウイルスの発生源の可能性を指摘されている某国の市場はすでにビジネスを再開しているというニュースも流れた。コロナ騒動が収束すること、そして同じような悲劇が二度と起きないことを願うばかりだ。



(Kayla星谷/エトセトラ)

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