「昨年10月アウトブレーク説」やはり濃厚 新型コロナ英仏研究チームが7,600超のゲノムを解析

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画像提供:National Institute of Allergy and Infectious Diseases
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新型コロナウイルスはいつ発生したのかという疑問に関し、英・研究チームが「中国南部で昨年9月から」と唱えているのをご存じだろうか。それはいくら何でも早すぎるという声も多いようだが、少なくとも「昨年10月から」という説が今、かなり有力視されるようになっている。



少し前、世界初の新型コロナウイルス感染症患者は、昨年11月17日に肺炎を発症した55歳の患者で湖北省武漢市在住、という説が広く報じられた。だがウイルスのアウトブレークという意味では、もっと早くに発生があったはず。ほとんどのウイルスは最初は静かな存在で、しかし変異を遂げながら悪質さや感染力を増し、ヒトからヒトへと伝播していくのだ。

このたび、世界の学術誌系電子ジャーナルが閲覧できる『サイエンス・ダイレクト(Science Direct)』が、英ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンと仏レユニオン大学による研究チームが発表した論文を紹介し、話題になっている。

簡単にまとめると、「今年1月以降、世界中の新型コロナ患者から収集された7,600超のゲノム塩基配列の解読を行った結果、アウトブレークは昨年10月6日~12月11日頃だったと考えられる」という内容だ。

実は先日、「欧州で最初の新型コロナ患者は、昨年12月に感染して今年1月に陽性と判明した男性患者」という大きな報道があった。だが、欧州ではこれに関して「12月どころか、実はもっと前に流行していたのではないか」との声が噴出していた。

昨年10月、中国の武漢市で開催された国際スポーツイベント『WUHAN2019/第7回ミリタリー・ワールド・ゲームズ』のため、現地入りしていた世界の軍人アスリートたち。ところがスウェーデンやフランスの選手たちが次々と体調を崩し、帰国を余儀なくされていた。今、「あの大会から自分たちが祖国に持ち帰ったのかも」という選手たちの匿名での告白が大きな話題となっている。

実はネットの掲示板を見ると、「今思えばクリスマス頃、自分も家族もとても体調が悪かった」「いきなり高熱が出たが、2日もなく引いた。あれはひょっとして…」といったコメントで沸いている。今後は日本でも、「昨年のうちに新型コロナウイルスが入り込んでいたのでは」と疑う声が強まるのかもしれない。



画像提供:National Institute of Allergy and Infectious Diseases

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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