新型コロナウイルス感染拡大を悪用 リサイクル工場が使用済みマスクを新品として売却 <タイ>

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【感染拡大に伴いトラブル多発。(画像はイメージです)】
【感染拡大に伴いトラブル多発。(画像はイメージです)】

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、多くの国や地域でマスクが品薄状態になっているという。「でもどうしてもマスクを手に入れたい」と願う人が多いことに着眼したある工場で、とんでもないことが起きていた。



タイ当局の発表によると、「サラブリー県にあるリサイクル工場で違法な“リサイクル”が行われている」「マスクを大量に作り売っているが、その方法がヤバイ」との情報提供があったことから捜査を開始したとのこと。そこで3月2日には問題を指摘された工場に行き調査に踏み切ったが、捜査員らはそこで驚くべき光景を目にしたという。

なんと工場内で働いていた労働者(計6名)は大量の使用済みマスクを仕分けし、ぱっと見た感じは清潔なものを選んではアイロンをかけ新品同様に仕上げていたとのこと。それを丁寧にたたみ、販売用にするため箱にせっせと詰めていたというのだ。

そこで警察の聴取を受けた労働者のひとりは、「毎日こうやって各々300~400枚のマスクを作っていたんです」と告白。使用済みのマスクはディーラーに渡されたもので、どこで使用され廃棄されたものなのかについては「まったく分からない」という。

この日、当局は同工場にあったマスクをすべて押収。数枚は政府に提供し、どこで製造され使用されたマスクなのかなど、可能な限り調べを進めていく予定だという。またこの工場の経営者は、起訴される可能性が高いとのこと。新型コロナウイルスに感染したタイ人男性が死亡したこともあり多くの人々が危機感を抱いているが、そういった人々の焦りを利用したあまりにも悪質な商売につき報じられ、現地でも批判の声が多く上がっているそうだ。

マスクは鼻まですっぽり覆えるものが良いと言われているがなかなか手に入らないため、「ならば自分で作ってしまおう」という人も急増している。動画サイトなどで調べれば、家にあるものを使って簡単にマスクを作る方法をすぐに確認できる。今はパニックに陥ることなく、しっかりと手洗いとうがいをし、外出も極力控えて感染防止に努めるしかない。



(Kayla星谷/エトセトラ)

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