パワハラ上司は知っておくべき 訴訟に向け準備する被害者続々 米

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(正常な感覚を失っているパワハラ上司たち〔画像はイメージです〕)
(正常な感覚を失っているパワハラ上司たち〔画像はイメージです〕)

世界的にパワハラ被害が大きな問題として取り上げられるようになり、法的手段、証拠のおさえ方、通報機関などにつきまとめるメディアもずいぶん増えている。弊サイトでもいくつものパワハラ事例につきご紹介しているが、今日は実際にお話を聞かせてくださった方が放たれた言葉、海外メディアが報じたパワハラ上司の特徴などにつき、かいつまんでご紹介したい。



「なぜあなたにわからないの? 何なら、最初からひとつひとつ説明しましょうか? あなたはもっと賢い人かと思った。言わせてもらうけど、とにかくあなたの仕事のレベルは最低なのよ。」

過去に、実際にパワハラ発言として問題になりメディアにも取り上げられたことがある「バカ、まだ説明が必要なのかよ、この野郎」「まだわかんないのかよ?」的な発言。それを丁寧な口調に変えただけで、この発言が極めて悪質であることに変わりはない。この方が受けた被害をすべて把握したうえで複数の弁護士に見解を伺い、被害の数々をすべて説明。それらにつき「法的に闘える事例である」とおっしゃった弁護士に、違法となる項目をすべてリストアップしていただく機会に恵まれた。

ちなみに「ひとつひとつ説明してあげようか?」「あなたはもっと頭がいいと思った」などと言われた女性は会社立ち上げから上司を支え尽くし、まともに英語が話せぬ上司には到底不可能な海外データの収集や海外取引先とのやり取りなどをひとりでこなしていた方で、「説明してあげている」側だったことも付け加えておきたい。

ちなみにこの言葉を吐かれた女性が、実際に「ひとつひとつ説明してもらった」という事実もない。散々尽くした末に「仕事が最低レベル」と言われたこと、さらには散々な嘘をまき散らされるなど深刻な被害を受けたことも会社に伝え抗議したが、本人からは謝罪さえなかったという。職場での指導は時には厳しく感じるもので、その仕事を請け負い報酬を得るからには「指導」についてはしっかりと聞き我慢しても当然だ。しかしとても指導とはいえない言葉の暴力はパワハラに該当する。

だがこの女性には「武器」がある。それはコツコツため決して消去しなかった被害データ、コピーを持っている弁護士、情報を知る各当局、すべてを知る元同僚、関係者から送られてきた法的メールや会議議事録のスクリーンショットなど、膨大な「パワハラの証拠」である。上司と呼ばれる人間は、今どきは通話内容が録音され証拠としてキープされる時代なのだと知っておくべきだ。

多くのパワハラ上司には「いけないことをしている」という自覚がまるでない。また自分の言動で「相手を苦しめている」という認識すらなく、それどころか「これは会社の利益になる行為で許されるものだ」「私の言動に間違いはない」と勘違いしている様子さえ見てとれる。

ちなみにアメリカにあるビジネス関係の複数サイトには、パワハラ上司につき以下のような特徴が紹介されている。日本のパワハラ上司にも、以下のような特徴が当てはまりはしないだろうか。

□ 噂が好き
□ 嘘を平気でつく
□ すぐに激昂する
□ 気に入ったスタッフのみ特別扱い
□ 休みの日にも電話をかけてくる(公私混同型)
□ 目立ちたがりですべてを自分の功績だと考える
□ 失敗はすべて人のせい
□ 「がっつり稼がせる」「昇進させるつもり」などという大きな話をする
□ 気分にむらがあり、職場や会議の席などでも自分をコントロールできない
□ 精神的に部下を追い詰める発言を平気で放つ

このような被害に人はいつまで耐えるのか。多くの企業・組織は「被害者は訴訟を起こす」「パワハラ訴訟は珍しくない時代になっている」という認識と危機感を持ち、それなりのお金をかけ、パワハラ防止法関連の教育を管理職にほどこすものだ。また労働者を守るべく相談窓口さえもうけるケースも増えており、そうでないところはいずれ反撃される可能性があることを知り、早急に職場環境を見直すべきだ。パワハラ上司の存在を知っていても放置すれば、会社はどのような責任を問われるのか。それも知っておくべきだろう。

「逃げたい」「もうだめだ」「精神的にも崩れる」と思うような会社に居続ける意味はあるのか。被害者の多くは被害の証拠をとり、専門家や警察に相談し、ありとあらゆる機関に情報を提供している。また被害を受けて辞職した者が違う良い環境でのびのびと働き、それまで以上に才能を発揮して高収入を得るようになるケースも多い。彼ら・彼女らは「元」被害者であって、立派なサバイバーである。

パワハラに苦しみ、悩んだ末に自死を選ぶケースも問題になっているが、決して死んではならない。パワハラの呪縛は自分で簡単に解くことができるものなのだ - 「あなたには愛想が尽きました」と伝えて去り、元凶から離れ堂々と生きていただきたい。そして訴訟に向け動くことをお勧めしたい。そのためには、どんなに気分が悪くとも証拠は絶対に残しておくべきだ。音源、手書きのメモ、スカイプのメッセージ、心身の調子を崩したのであれば診断書も証拠になる。上司の取り巻きによる同調や嫌がらせに苦しんだのであれば、まとめて訴えることも可能だろう。

労働法、パワハラ、無料法律相談。これらで検索すれば、初回は無料で相談に乗ってくれる弁護士を何人でも見つけることができる。相談窓口、パワハラ、被害者といった言葉で検索すれば労働局や各種相談機関の窓口を簡単に調べることができる。政府という言葉をこれに加えてみてもいい。フリーランスの場合には現時点では労働法には守られない立場だが、人権にかかわる被害があれば労働法にとらわれず(元)上司を訴えることができるそうだ。とにかく行動を起こすことをお勧めしたい。

多くのパワハラ上司に、「上司」などと呼ばれる資質などそもそもない。悪いことをして謝罪すらできない人間を雇っておく会社そのものも「悪」であって、どんなに言い訳しようがその罪は大きい。

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エトセトラでは、皆様のパワハラ体験談をお待ちしております。文章にまとめることが苦手でも大丈夫。匿名のインタビュー形式であなたの気持ちを吐き出してみませんか? 謝礼などはございませんが、それでもよろしければこちらのメールアドレスにご連絡ください。皆様のご応募お待ちしております。

info@etcetera-japan.com
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(Kayla星谷/エトセトラ)

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