悪質化するパワハラ 米・英・日の労働者の生の声に衝撃

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ぐっと我慢して働き続ける。それで本当に報われるのか…。(画像はイメージです)
ぐっと我慢して働き続ける。それで本当に報われるのか…。(画像はイメージです)

日本でも、連日のようにニュースで取り上げられているパワハラ・モラハラといった職場の問題。そこで『エトセトラ』では、スタッフそれぞれの知人を介してアメリカ、イギリス、そして日本のさまざまな業界で働く人達(20代から50代の男女30名)を対象に、「どんな言葉で上司に嫌悪感をいだいたか」について簡単な調査を実施した。いただいた多数の回答のなかから厳選してご紹介したい。



【アメリカ】
■「俺の言う通りにすれば良いんだよ。」
■「あなた、前も同じ事を質問してきたわよね?」
■「この職、君に向いていないんじゃないか?」
■「この仕事、君には難しすぎるのかもな。」
■「休みをとれよ、仕事をする気になるまで。」
<感想>
アメリカでは訴訟が起きることが珍しくないため、何か腹が立つことを言われたら「弁護士に話す」と伝える、または「もう一度言ってみろ」と言い返すという意見も得られた。日本に比べると「ズバッと言われ、ズバッと言い返す」というケースも多いようだ。実際に訴訟を検討したことがある人、訴えを起こす予定の人もいた。

【イギリス】
■「何度も同じ事を言わせないでよ、これはあなたの仕事でしょ?」
■「その服を着ると、あなたの体のラインが際立つわね。」
■「前も同じ職種だったんじゃないのかよ?」
■「もっとパソコンに詳しい人かと思ったのに。」
■「チームの中で君だけだよ、こんなに文句を言うのは。」
<感想>
「セクハラがイヤだ」と話してくれた女性の中には、上司が「同じ女性」というケースも確認できた。また、くどい上司にぐちぐちと言われて腹が立ち、「即トップに話をして別のスーパーバイザーの元で働くことになった」という人も。イギリスでは問題が大きくなる前に、また不満をためこむ前に行動を起こす被害者が多く、訴訟や職場環境の悪化をうまく避けることに優秀な管理者、経営者の話も目立った。

【日本】
■「こんなに愚か者だったとはな。」
■「あなたなら分かるわよね? 何なら、最初からひとつひとつ説明しましょうか?」
■「パソコン、できないふりをしてるんじゃないの? それじゃ困るのよ。」
■「パソコンの状態が悪い? そんなの言い訳になるか。」
■「更年期なんじゃないの?」
<感想>
陰湿な印象があまりにも強い上司。そして雇用条件(フリーランス、常勤、アルバイトなど)に関わらず「辞めにくい」「辞めると次が探せないかもと不安」「辞職する人が少ない」「上司が嫌いでもお金のためにぐっと我慢する」「訴えたいけど勇気も気力もない」といった理由で職場にいやいや残留する人が多く、上司に直接意見を述べるという声は少なかった。

これだけパワハラが問題になっていても、「これはパワハラだ」と自覚していない上司が日本にはあまりにも多い。無意識に、そして時には意識的に部下を傷つけ追い込むのは、女性の上司に多いという傾向もあるようだ。また上司が部下の悪口を職場でばらまき、それが陰口を叩かれた本人に伝わるケースも多く確認できた。そのような上司は管理者としてあまりにもプロ意識に欠けている。上司と部下の関係は「仕事つながり」であって友達の関係ではないのに、何かをはき違えていると言わざるを得ない。

今日もまた、様々な問題が多くの職場で起きているのだろう。だが黙って耐え偲ぶことを美徳とする時代は、もう終わっていることを意識すべきだ。労働局や弁護士の力を借りて、その上司はともかく会社に謝罪させることは可能なのだ。これらはほんの30名を対象にした小さな調査ではあるものの、「あ~分かる」という人は意外に多いのではないだろうか。



(Kayla星谷/エトセトラ)

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