<世界旅紀行>『アフリカ』その8 アフリカ旅行の感染症予防対策と海外旅行保険、しかし…!

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マダニに刺されて辛い思いをしたけれど、ぜんぜんドンマイ。また出かけるつもりです(Photo by 朝比奈)
マダニに刺されて辛い思いをしたけれど、ぜんぜんドンマイ。また出かけるつもりです(Photo by 朝比奈)

 
~目標は世界遺産・厳選52か所の制覇~

今回は、アフリカ旅行には欠かせない医療面での対策、事前の薬の服用や準備するもの、そして海外旅行保険についての記事となります。後者については、私なりに感じてしまった不満や怒りとなりますが、どうぞご了承ください。



■マラリアの薬は高価

アフリカを旅する場合、国により義務ではないところもありますが、たいていの旅行者はマラリアの薬を旅行前から飲むことになります。感染と発症を100%防げるわけではありませんが、飲まないよりはずっとマシ、安心感が違うと言います。黄熱病が流行している地域ではその注射を受けておくことになりますが、年齢があがるにつれ副作用出現の確率もあがるため、無理は禁物。黄熱病のワクチン接種が義務という渡航先に行くかどうかは、よく考えた方がよいかもしれません。

日本の医療機関では、現在3種類の抗マラリア薬が処方可能だそうです。筆者が選んだのは、もっとも副作用が少なく高い効果が高いと期待できるといわれる、グラクソ・スミスクラインの「マラロン(Malarone)」でした。オレンジ色の大きな錠剤を毎日ほぼ決まった時間に一回だけ、食後に1錠服用しますが、旅行の2日前から飲み始め、旅行中は毎日服用。そして帰国後も7日間飲みます。1錠につき600円と高価な薬で保険は効きません。筆者も薬代だけで約12,000円も支払いました。アフリカ旅行は何かとお金がかかりますね。

結構ツブは大きめで驚きます(Photo by 朝比奈)
結構ツブは大きめで驚きます(Photo by 朝比奈)

ただし、普通の医療機関や保険調剤薬局はこんな薬を常備していません。抗マラリア薬3種についての知識を持っておられないお医者様も多いため、筆者もグラクソ・スミスクライン社の公式ウェブサイトから処方に関するページをプリントアウトして病院に持参し、ズバリ「こちらを処方してください」とお願いしました。

1日1度の服用でよいのですが、大人と子供で1錠の分量が違うこと、滞在日数分プラス9錠必要になるため、処方箋の内容は必ず確認してください。そして薬局でも、おそらく「取り扱いがないため取り寄せます。少し日数をください」と言われると思います。アフリカに行くと決まったら1ヶ月以上前までにかかりつけ医に相談し、処方箋を書いてもらい、早めに薬局へGOです。

■虫よけと日焼け止めの相性は悪い

ゲームサファリでは、汗をかいた首筋にたくさんの虫がひっついてきます。蚊もいますが、ちいさなバグの類が本当に多いです。虫よけ剤を首筋、腕、スネから下に毎日スプレーするのが理想ですが、DEET(ディート)という成分が10%ではまるで役に立ちません。30%のものを選んで購入してください。日本では「ムヒ」に強力なものがあるようです。

ところで、肌に関して苦々しい経験をしました。顔はどうしても日焼け止めが優先になるのですが、それと首筋にスプレーした虫よけスプレーが相まって悪さをしたのか、顎のラインにバーッと赤い発疹が生じたのです。疲れもたまってきていた頃なので蕁麻疹という感じでもあります。それぞれに強力なものを持って行ったので、どちらがどういう風に悪いということではありません。クルーガー国立公園内サビサンド私営動物保護区のガイドを務めるジャックさんは、「だからヘンなものを持ってきちゃダメなんだよ。怪しいものは使わないに限るんだ。所詮そういう薬の成分は生き物を殺す毒、毒だからね。人間にだってイイわけがないんだよ」と言っていました。虫がくっついてきたら払いのけるのみ、途中からそう学びました。ところが…。



■帰路で気づいた体調の異変

12日間にわたるアフリカ旅行。たくさんの美しい光景を目に焼き付け、大満足のなかでヨハネスブルクから成田への帰路につきました。ところが筆者は機内でちょっとした体調の異変に気付きました。たいがいの飛行機ははるか上空で冷え込み、毛布を2枚もかぶってしまう筆者ですが、復路では暑くてたまらなかったのです。そのくせ自宅に戻ると、日中は元気なのに夕方から夜にかけてゾクゾクと寒気がするようになり、ホカロンを背中と腰に貼るも37度ちょっとというヘンな微熱に悩まされ、夜中も寒さで目が覚める日が続きました。

飛行機は空気がたいへん乾燥しているので、毎度フライトでは白目が充血してしまうのですが、この旅から戻ってからは異様でした。夜になると白目が“真っ赤”に充血し、目薬を差すことを頻繁に繰り返していました。今から思えば、夕方から出てくる微熱、頭痛、そして目の真っ赤な充血はすべて関連した症状だったかもしれません。

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