<世界旅紀行>『アフリカ』その5 タイドン・ブッシュ・キャンプ@クルーガー国立公園サビサンド私営動物保護区 

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野生のキリンに会えました。可愛い子供たちも!(Photo by 朝比奈)
野生のキリンに会えました。可愛い子供たちも!(Photo by 朝比奈)

~目標は世界遺産・厳選52か所の制覇~

4月に出かけたアフリカ旅行。その1と2で「ヴィクトリアの滝」を見学したこと、その3では南ア・ケープタウンのテーブルマウンテンに登ったこと、さらにその4ではペンギンにも会えたケープタウン半島めぐりについてご報告しました。ここからは、南ア・クルーガー国立公園での4泊5日のゲームサファリについてとなります。



南北の距離が352kmもあるクルーガー国立公園は、ライオン、ゾウ、サイ、キリン、バッファロー、ヒョウ、アンテロープ類ほか野生動物たちを間近に見ることを楽しみに、世界から年間150万人もの観光客が訪れています。筆者が出かけた時には、特にヨーロッパの人々が多いように感じました。

だだっ広く静かな大地、そこを舞う羽色の美しい野鳥たち、どこまでも続く平な地平線と美しい夕焼けは、地球に生まれてきた喜びを再認識させてくれるもので、このような光景がまだ残っているアフリカ大陸に対し、畏敬の念と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

筆者はこの国立公園の一角となるサビサンド私営動物保護区に宿泊し、ガイドさんが大きなジープで案内してくれるゲームサファリを1日2回、数時間ずつたっぷりと楽しみました。ツアーつき宿泊施設として選んだのは「タイドン・ブッシュ・キャンプ(Tydon Bush Camp)」です。

休憩時間は必ず安全な場所で(Photo by 朝比奈)
休憩時間は必ず安全な場所で(Photo by 朝比奈)

トリップアドバイザーで5.0の素晴らしい評価を得ているのに、日本人の利用者は過去数名しかいないとのこと。日本語での情報が少ないことも原因だと思いますので、私のこのご報告が今後の方のお役に立てれば幸いです。

サビサンド私営動物保護区というと、ラグジュアリー・ロッジがいくつもあることで有名ですが、そこで過ごす時間が短いにもかかわらず、異様に高価に感じられます。バックパッカー精神の強い筆者にはテントで十分。タイドンの宿泊は値段もとてもリーズナブルで、テントとはいえマットの良いベッドも家具も水回りも上等です。

テントは4つほどあり、それなりに距離をとっています(Photo by 朝比奈)
テントは4つほどあり、それなりに距離をとっています(Photo by 朝比奈)
クーラーだってあります(Photo by 朝比奈)
クーラーだってあります(Photo by 朝比奈)
手前がシャワーブース、奥がトイレできれいな洋式トイレです(Photo by 朝比奈)
手前がシャワーブース、奥がトイレできれいな洋式トイレです(Photo by 朝比奈)

Facebookにタイドンのアカウントがあり、美しい大自然や動物の写真や動画がたびたびアップされています。行く前に眺めていると、「ここにこれから自分も!」とテンションがかなりアップしました。

この施設では「タイドン・ブッシュ・キャンプ」がスタンダードで、近くには少しだけ食堂や施設のレベルが高い「タイドン・サファリ・キャンプ」もあります。タイドンのブッシュとサファリに2泊ずつするという人もいるようです。

タイドン・サファリ・キャンプの食堂棟(Photo by 朝比奈)
タイドン・サファリ・キャンプの食堂棟(Photo by 朝比奈)

タイドンには優れた嗅覚とイーグルアイゆえ、「神レベルのガイド」として恐れられているジャック(Jacques)さんという巨漢ガイドさんがいます。



道なき道を、まさにブッシュをかき分けて進むジャックさんのジープは豪快(Photo by 朝比奈)
道なき道を、まさにブッシュをかき分けて進むジャックさんのジープは豪快(Photo by 朝比奈)

彼はスリル満点の道なき道を爆走し、目標のポイントに真っ先に到着し、撮影のために最も近い、最も角度のよいポジションを確保してくれます。とにかくプロ根性の素晴らしいガイドさんです。ジープは前方の無線機を使用し、サビサンド内を走る多くのジープと常に情報を共有していました。

Safari Ninjaことガイドのジャックさん(Photo by 朝比奈)
Safari Ninjaことガイドのジャックさん(Photo by 朝比奈)

自分でも「僕はサファリ・ニンジャ(Safari Ninja)と呼ばれているよ」と言うので、ジャパニーズ・ニンジャのポーズを教えてあげました。彼の顔はレオナルド・ディカプリオにそっくりなので、「昔は痩せていた」というのが本当であれば、さぞかし色男だったと思います。



空いている時間はテントで眠っていてもよし、周囲の思い思いの場所でくつろいでもよし、隣のプール付きヴィラが空いている場合は「ここで休んでもいいわよ」と案内してくれます。

お客さんがいない場合、日中、こちらの棟で休むことも可能です(Photo by 朝比奈)
お客さんがいない場合、日中、こちらの棟で休むことも可能です(Photo by 朝比奈)

プールだってあります。テラスからは動物たちの移動の様子を眺めることができます。

プールもどうぞと言われましたが水着なんて持ってきてない…(Photo by 朝比奈)
プールもどうぞと言われましたが水着なんて持ってきてない…(Photo by 朝比奈)

ドイツからきたグループは、もうサファリは10か所目だというベテランで、アフリカのほかの国立公園についてもあれこれ教わりました。そのリーダー格であるステファンさんという男性は、「ジャックは僕が知る限りNo.1のガイドだ」とほめちぎっていました。会話は英語のみですが、タイドンは強烈におススメです。

ここで野鳥のさえずりを聴きながら静かに読書をする人も(Photo by 朝比奈)
ここで野鳥のさえずりを聴きながら静かに読書をする人も(Photo by 朝比奈)

こちらがレストラン棟です。サラダや主食以外は、後方のテーブルに並んだ鍋やプレートから自由に好きなだけ取ってよいというビュッフェスタイルです。

風通しもよく気持ちのよい空間でした(Photo by 朝比奈)
風通しもよく気持ちのよい空間でした(Photo by 朝比奈)

お姉さん2人が作ってくれる食事も素晴しいものでした。

夜はいつもこんな感じで肉料理です(Photo by 朝比奈)
夜はいつもこんな感じで肉料理です(Photo by 朝比奈)

ある夜は巨大なステーキが出ました。大きすぎて食べきれませんでした。ドイツから来た皆さんは女性でもしっかりとたいらげていて、さすがですね。

昼はクレープやパスタになります(Photo by 朝比奈)
昼はクレープやパスタになります(Photo by 朝比奈)

ナイトサファリから戻った晩には、キャンプファイアを囲んでのディナーとなります。この火で半日煮込んだバッファローの肉入りシチューが美味しかった! ガイドのジャックさんがとても楽しい話題をいっぱい提供してくれますから、皆さん自然と会話がはずみます。

夜にこのサイトに戻ったら、とても良い香りがしていました(Photo by 朝比奈)
夜にこのサイトに戻ったら、とても良い香りがしていました(Photo by 朝比奈)

滞在中は、銃持参のガイドさんが先導してくれる朝のウォーキングサファリ、ジープを利用するゲームサファリは、昼過ぎからサンセットまで、あるいは夕方近くから夜までとバリエーションに富んでおり、それぞれ約3時間、1日あたり2回連れていってくれます。

スティーヴさんによる朝のウォーキングサファリ(Photo by 朝比奈)
スティーヴさんによる朝のウォーキングサファリ(Photo by 朝比奈)

ディナーが終わると、アフリカの野生動物図鑑とにらめっこです。「あそこで見た鳥はどれ?」とジャックさんに再確認しては感動する、その連続でした。

この図鑑を手にジャックさんに何を見たのかを教わるのは楽しいひと時でした(Photo by 朝比奈)
この図鑑を手にジャックさんに何を見たのかを教わるのは楽しいひと時でした(Photo by 朝比奈)

ところで注意すべきことは、電気のプラグでした。タイドンで使用できる電気プラグは日本では手に入りません。日本のショップで「南アに対応」などと書かれて販売されているのはこの写真の左の黒い方で、ちょっとスモール。実際は友人が貸してくれた白いプラグを使用しました。

黒のは日本で買ったもので、小さいです(Photo by 朝比奈)
黒のは日本で買ったもので、小さいです(Photo by 朝比奈)

チップは出発前の精算時にまとめて支払います。特にジャックさんには…合計で1万2千円くらいにしました。



ほんの少し前ですが、クルーガー国立公園では従業員の息子である2歳の男の子がヒョウに襲われ、亡くなっています。「動物は人間たちを恐れており、このような悲劇が起きることは非常にまれ」と発表されましたが、少しでも危険があればそれを取り除く義務があるレンジャーは、無念さを押し殺してヒョウを殺したそうです。

実際にタイドンの敷地内にもハイエナ2頭が1度、ヒョウが1度入ってきました。

こんなことはしょっちゅうなのでしょう(Photo by 朝比奈)
こんなことはしょっちゅうなのでしょう(Photo by 朝比奈)

夜間は動物の活動時間。寝る前にはテントに隙間がないことを確認し、ファスナーをダブルで閉じ、レストラン棟の扉も開けっ放しにはしないよう、誰もが心掛けたものです。

シマウマの顎の骨が敷地内に落ちていました(Photo by 朝比奈)
シマウマの顎の骨が敷地内に落ちていました(Photo by 朝比奈)

「大丈夫、悪さはしないから」と言う人もいれば、「彼らがエサを求めて歩き回っている野生動物であることを忘れてはいけない」と言う人も。一定の緊張感はやはり必要ですね。

次回からはサビサンド私営動物保護区内の動物たち、美しい野鳥たちの姿を写真でたっぷりとご紹介します。どうぞお楽しみに!

■本記事の画像著作権はエトセトラ・ジャパンにあります。画像を使用されたい場合はお問い合わせください。

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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