<世界旅紀行>『アフリカ』その1 ヴィクトリアの滝(ジンバブエ+ザンビア遊歩道を歩く)

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ヘリコプターで上空から全景を(Photo by 朝比奈)

~目標は世界遺産・厳選52か所の制覇~

筆者はこの4月上旬から12日間、長年の夢だったアフリカ旅行に出かけました。ヴィクトリアの滝(ジンバブエ・ザンビア)、ザンベジ川クルーズ(ジンバブエ)、テーブルマウンテンおよびケープタウン観光(南ア)、クルーガー国立公園でのゲームサファリが目的でした。旅行会社のパンフレットを手に取るとアフリカ旅行の高い料金には驚くばかりです。観光そのもののグレードを下げず、かつ低価格ながら評判のよい安全な立地のホテルを探し、決して危険を冒さず、個人手配でもリーズナブルに回れるものか、旅好きの筆者にとってもちょっとした挑戦でした。少しでも参考になれば幸いです。



まず、アフリカ旅行ではクレジットカードが使えない場所もあり、ATMの使用は怖いため、日本を離れる前に米ドルと南ア・ランドの現金を用意する必要があります。チップもあるため細かい額の紙幣も忘れずに…! それから南アランドは今、非常に高いと感じます。たとえばケープタウンのカフェでコーヒーと簡単なサンドイッチを注文した場合1800円ほど支払う、そんな感覚です。 フライトは成田発香港経由のキャセイパシフィック航空を利用し、ヨハネスブルクから先は南アフリカ航空(South African Airways)に乗り換え、ジンバブエのヴィクトリア・フォールズ空港へと向かいました。

スーツケースは成田からヴィクトリア・フォールズ空港まで通しで送ってはくれません。ヨハネスブルクの乗り継ぎには3時間の余裕をみたのですが、ゲートの移動でそれなりに空港内を歩きます。もしも遅延が発生していた場合はバゲージクレームでスーツケースをピックアップする時間すら勿体ない。ましてやヨハネスブルクに届いてない、などというアクシデントでも起きてしまったら…!? 

そう心配した筆者は、往路について100ml以上の液体が入ったボトル類を一切持たず、機内持ち込みサイズのスーツケース(縦横高さの計が115cm)を利用する、基本的にどのエアラインでもすべてオンライン・チェックインを済ませておく、そう決めました。もっとも12日間の旅が機内持ち込みサイズのスーツケースとリュックサックだけで可能だったのは、あちらが季節的に日本の夏あるいは晩夏のような暖かさだったからかもしれません。

フライトは順調で、オンラインチェックインをする人が多いのか季節的なものなのか、ヨハネスブルク国際空港の南アフリカ航空カウンターは混んでいませんでした。それでも不真面目な空港職員が多いため、スーツケースの中身を荒らされることだけは心配です。アフリカでは極力「預入れ」を避け、スーツケースは自分で転がすに限ると思いました。

国際線乗り継ぎのカウンター。オンラインチェックイン済なら素通りでOKです(Photo by 朝比奈)

これが少し後になればイースター休暇でヨーロッパの人たちがわんさかとやってくるはずです。長蛇の列となるセキュリティチェックポイントを抜け、このあたりに出てくればもう安心です。

免税店が並ぶ中にもアフリカンなショップが多々(Photo by 朝比奈)

無事ヴィクトリア・フォールズ空港に到着です。ここでビザを購入するのに長い列を作ります。ザンビア側にも歩いて行くつもりなので、「ダブルエントリー・ビザ」を50米ドルの現金で支払いました。ビザは殆どの国においてクレジットカードで購入できるのですが、ここでは「現金のみ」と言われました。

これが非常に時間がかかりました(Photo by 朝比奈)

空港から外に出ると観光客を大歓迎してくれる元気な人々が! 送迎車のドライバーさんが「町の青年団がボランティアでやっているんだ」と言っていました。ちなみにジンバブエでは水を買うのでもチップもすべてドルになります。とにかく強い米ドルが欲しいのだということを至るところで感じました。

「ようこそ!」というアフリカンな歓迎が嬉しい(Photo by 朝比奈)

宿泊先は、ホテルからヴィクトリアの滝に歩いて行くことが出来て、周囲に「ザ・キングダム・ホテル」や「ヴィクトリアフォールズ・ホテル」といった一流ホテルがある、それでいて実にリーズナブルな価格の「N1 ホテル&キャンプサイト ヴィクトリア フォールズ」を予約しておきました。日中はずっと外出で夕食も外、ホテルは寝るためだけという旅程では、筆者は一流ホテルのすぐ近くにあるレビューの高い3つ星のホテルを探します。そういう所はショッピングも観光も便利、レストランもたくさんあります。

イノシシの親子(Photo by 朝比奈)

周囲はほとんど一流ホテル、それでも普通にイノシシやサルに遭遇します。

ボヤっとしていたら、サルに食べ物を取られてしまうそうです(Photo by 朝比奈)



<遊歩道から楽しむヴィクトリアの滝>

1989年に世界自然遺産に登録されたヴィクトリアの滝(Victoria Falls)は、ナイアガラの滝、イグアスの滝と並んで「世界三大瀑布」の1つです。筆者にとってはカナダのナイアガラの滝に続く、2番目の大瀑布体験となります。ザンビアとジンバブエの二国にまたがっており、「モシ・オ・トゥニャ(雷鳴轟く水煙)」の異名をとるように、実にダイナミックな滝だと感じました。今回は足で遊歩道から眺めた滝についてご紹介したいと思います。

看板をじっくりと見ておく必要があります(Photo by 朝比奈)

この図で縦に走る太い線は道路で、滝が臨める左側の細い線が遊歩道です。ジンバブエ側の遊歩道からスタートしますが、下から上に向かいさらに右に逸れてヴィクトリア・フォールズ橋でザンビアへの国境を超える、そういう流れになります。どこまで行くのか、どこで戻ってくるのか、歩く場合は決して無理をしないよう範囲を決めてからスタートした方が無難です。

道中は有料遊歩道だけではなく無料の公道も多々歩くことになります。そこではたびたび少年たちから「人形や工芸品を買って」と迫られます。最初はいい顔をしていても徐々にうっとおしくなり、周囲に誰もいなくて相手の人数が複数だったりすると不安にもなってきますので、観光客のカップルやグループを見つけて一緒のペースで歩く方が安心です。

■ジンバブエ側の有料遊歩道

ここが入口です。鮮やかなカラーの旗が目印で、すぐにわかると思います。

さすが有料の遊歩道。この奥はとてもきれいです(Photo by 朝比奈)
美しい野鳥の鳴き声と、ザーッという滝の音だけが響きます(Photo by 朝比奈)

左の①から右に向かって歩いていきます。途中から徐々に雨合羽が必要になりますよ!

遊歩道にはちゃんと番号が付いています

遊歩道から滝を眺める各ポイントはこのような標識が立っています。

遊歩道の場合、雨季のピーク時には「ド迫力だけれど水煙が凄くて何も見えない」という状態になり、逆に乾季のピーク時には水量が乏しく「迫力はないけれど滝つぼはよく見える」という状態になります。ヴィクトリアの滝観光はそのどちらを見たいかにより、出かける時期を決めるともいわれています。

スタートはこの図太い1本から(Photo by 朝比奈)

一般的には4月から6月がベストという意見が多いようですが、4月8日でも水煙がシャワーのごとく降り注ぐ場所が少しありました。筆者は300円のロングサイズのビニール雨合羽を買って持っていきました。

いかにもヴィクトリアの滝という感じでしょう?(Photo by 朝比奈)

最初のうちはこの通り、ちゃんと撮影できていました。徐々に水煙がひどくなり、一眼レフのカメラなら防水装備が必要です。よって筆者はビニール袋に入れたスマホで撮影しました。有名なDanger Pointでついに虹を撮影しましたよ!

ちょっとだけ危険を冒すと、この角度からの美しい虹に出会えます(Photo by 朝比奈)

岩場を歩いて登り、さらに縁ギリギリまで進み、身を乗り出して下に広がる虹を撮影します。とにかく足元が滑るので要注意。柵も手すりもありません。けっこう強めの風も吹いています。滑って落ちたらそこまで、すべて自己責任です。

■ヴィクトリア・フォールズ橋(ジンバブエからザンビアへ)

なんとなく物々しいプレートに緊張(Photo by 朝比奈)

■国境越えでパスポートを提示

ヴィクトリア・フォールズ空港でビザを購入するとパスポートにそれが貼られますが、ここでは黄色で囲んだ部分にスタンプを押してくれます。

ここにスタンプを押してもらいます(Photo by 朝比奈)
暑くて水のボトルが2本は必要でした(Photo by 朝比奈)

■橋からの眺め

ザンビア側からの滝の眺めはまた素晴らしいものでした。豊かな緑、豪快に流れるザンベジ川、滝の3点セットといった感じです。

ザンベジ川も一緒に撮影したいなら是非ザンビア側にも(Photo by 朝比奈)
この左岸から右岸にかけて、ジップライニングをやる人が大勢いました(Photo by 朝比奈)

■バンジージャンプを野次馬見物!

バンジーは2万円くらいするそうです(Photo by 朝比奈)

111mもの高さがあるバンジージャンプは、はるか下までトコトン落ちていきます。まさにすさまじい悲鳴、絶叫、もう本当にド迫力でした。

お姉さんカッコイイ!(Photo by 朝比奈)

ただし、過去にはロープが切れてオーストラリア国籍の女性が頭から川に転落し、鎖骨骨折ほか全身の数か所を打撲して南アの大病院にヘリで空輸となったことも報じられていました。

<ランチやディナー>

■ホテルからすぐのレストラン「The Three Monkeys Restaurant & Bar, Victoria Falls」

ここでは日本では決して食べられないブッシュミートにも挑戦しました。向こうから手前に向かって牛・インパラ・ワニ肉のやや小さめのハンバーガー・トリオ「Trio of Sliders」です。

一番人気のブッシュミート・バーガーだそうです(Photo by 朝比奈)
チーズも具もタップリなシーザーサラダ(Photo by 朝比奈)

■地ビールレストラン「The River Brewing Company」

「N1ホテル」の目の前には、洒落た地ビールレストランがあり、これも嬉しいポイントでした。2日目の夜に入ったのですが、幸運にも食事を終えたとろで落雷の影響なのか停電してしまい、会計をさっと済ませてホテルに戻りました。調理中なのにキッチンも真っ暗になり、あの後どうなったのかいまだに心配です。

地ビールレストランは連日大盛況でした(Photo by 朝比奈)

とても豊潤で濃厚な地ビールに、一番オススメだという半身をカリッと揚げたスパイシー・チキンとフィッシュアンドチップスを食べました。

若鶏の半身をカリッと揚げて味はスパイシー、下はフィッシュアンドチップスです(Photo by 朝比奈)

■ザンビアでのランチで入ったレストラン「Shearwater Rainforest Cafe」

サルが食べ物を奪いに乱入するので要注意(Photo by 朝比奈)

ウェイトレスさんに人気のメニューを尋ね、ケイジャン風味のワニ肉ラップ「Cajun Croc」に挑戦しました。グリグリっとした歯触りですが味は淡泊。とても美味しかったです。

ワニ肉のラップに挑戦です(Photo by 朝比奈)

ただし、このお店はサルがものすごい勢いで乱入し、お客さんの食べ物を奪って素早く逃げていきます。そのためウェイトレスさんがガーデン側の私のテーブルに石とY字型のパチンコを置きにきて、私は「サルがいるとわかったらこれで撃退してちょうだい?」と頼まれました。(えっ、そんなコトできないってば…。慌ててやって他の誰かに当てちゃったらどうするの…!?)などと思いながら、せっせとワニ肉を頬張って早めに店を出ました。



ジンバブエ側、ザンビア側と、自分の足で周るヴィクトリアの滝の様子はうまく伝わりましたでしょうか。次回はヘリコプターで周るヴィクトリアの滝、そしてザンベジ川サンセット・クルーズについてお届けしたいと思います。

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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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