まさに『127時間』 男性、農機具に足を挟まれ膝下を自ら切断「ほかに選択肢はなかった」 米

この記事をシェアする
画像:『KETV 7 News』Farmer amputates own leg to save his life

米人気映画『127時間』をご存知であろうか。男性登山家が滑落のアクシデントで片腕を大きな岩に挟まれて動けなくなり、死を予感するとナイフで自分の腕を切断し始め、最後には頑丈な骨をもへし折り、血だらけの姿で生還するという衝撃的なストーリーが大きな話題になった。このたび米ネブラスカ州の男性が、同じことをリアルに体験してしまった。



このたびネブラスカ州オマハのメディア『KETV 7 News』の取材を受けた、農家を営む63歳のカート・ケイザーさん。彼はある日、広大なトウモロコシ畑でトラックから降りる際、そこにあったトウモロコシ播種ホッパーの開口部に誤って足を突っ込んでしまった。ケイザーさんの足はあっという間にマシンに巻き込まれ、どうしても抜けず痛みばかりが強くなっていった。

40年以上にわたり穀物栽培にあたってきただけに、回転しながら土中にねじり込んで種まき用の穴を掘るオーガーという部分が、その後にどのような事態をもたらすかをケイザーさんは想像した。「これは確実にマズイ。このままでは大変なことになる」と直感したが、助けを求めようにも携帯電話も持っておらず周囲には誰もいなかった。

ケイザーさんはポケットからナイフを取り出すと、膝の下を切り落とし始めた。このままマシンにジワジワと足を吸い込まれて命を落とすよりはマシだと思ったという。骨が砕かれ、皮膚、脂肪、筋肉、神経、血管のすべてを自ら切断し、その激痛のなかで45メートルほど這ってやっと携帯電話を手にし、救急車を要請した。

最近マドンナ・リハビリテーション病院(Madonna Rehabilitation Hospitals)を退院したばかりで、傷口が完全に癒えたら義足作りに入る予定だというケイザーさん。『KETV 7 News』とのインタビューでは、「冷静に“今より事態は好転するのかどうか”を考えることが重要でした。また、決して意識を失わないことです」などと話している。

表情にはどこか余裕すら湛えているようにも見えるのは、ケイザーさんが冷静さと気迫で命に係わる深刻なアクシデントを乗り切った男だからであろうか。そんな彼には「映画『127時間』を思い出した」という人が多いが、「大変な決断を迫られた時の人間はこんなにも強いのか」「激痛をも超越する不思議な力が働いたのではないか」といった声もあがっている。



参照および画像引用:『KETV 7 News』Farmer amputates own leg to save his life

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

【こちらの記事もどうぞ】
不幸中の幸い 事故で脚を切断した男性、術中に複数の悪性腫瘍が見つかり命拾い 米
違う候補者に投票ミス 「俺はバカ者」インドの男性が自分の指を切断
<動画>凄惨な飛行機事故から生還したケチ・オクーチさん 「音楽に救われた」
タイで「フィッシュ・スパ」豪女性 バクテリアが古傷から骨を侵し、足指すべてを切断
足首のわずかな傷から人食いバクテリアが 釣りの60歳米男性、壊死で両腕切断