英テロ事件被害者が惨劇を回顧 「刺されて瀕死の男性に『君は逃げて』と言われ…」

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(Picture: EPA/ITN)
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人として恥ずかしくないのかと驚いてしまうことを平気で繰り返す人がいる一方で、生きるか死ぬかという非常時においても他者を思いやる気持ちを失わない立派な人達もいる。この画像左の男性は、2017年に発生したテロ事件で首などを刺され大量に出血。瀕死の状態にあったというが、その姿に驚き駆けつけた女性(右)に対し「ダメだ、早く逃げて」と声を振り絞り、救助の断念と避難を必死で訴えかけたという。



この晩、英ロンドン橋にて犯人らはワゴン車で暴走。歩行者を次々と轢き、さらには車を乗り捨てた上で人々に刃物で襲いかかるという凶行に出た。うち被害者のひとり、アレクサンドルさん(26、画像左)なる男性は首から血が噴き出していたといい、家族と外出中に偶然その姿を見かけたヘレン・ケネットさんは、すぐにアレクサンドルさんのもとに駆け付け「看護師です、私があなたを助けるから」と声を張り上げたという。「最初は交通事故だと思ったのです」というヘレンさんだが体にできた傷、特に首の切り傷を見てそうではないと察知 - アレクサンドルさんはこの時点で「もう助かる見込みはない」と断念していたようでヘレンさんの安全を優先し、こう声を振り絞ったという。

「ダメです。すぐに走って逃げてください。」

ヘレンさんは驚きながらも、ナイフを持った男に「なんてことを!」と詰め寄ったとのこと。すると犯人は「お前こそなんなんだ!」と激昂し、ヘレンさんの首をナイフで突き刺したという。この恐ろしい体験につき、ヘレンさんはこう語っている。

「犯人の目が忘れられません。魂が抜けきったようなあの目…。邪悪で空虚。そんな目でした。」
「犯人たちが人々に襲い掛かっていました。皆が絶叫していて…。『私にはもう誰も助けてあげられない。私もこのまま死んでしまう』と思いました。」

その後にヘレンさんは病院に搬送され命を失わずにすんだというが、アレクサンドルさんは死亡。しかしこの経緯を知ったアレクサンドルさんの家族は、ヘレンさんの勇気ある行為にとても感謝しているという。なおこの事件を起こした犯人の数は3人とされ、全員が射殺されるという結果に。しかし犯人らは8人もの罪なき人々の命を奪い、少なくとも48名に怪我を負わせたと伝えられた。



参照および画像参照:『METRO』Dying waiter told nurse ‘just run’ as she helped him in London Bridge attack(Picture: EPA/ITN)

(Kayla星谷/エトセトラ)

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