「死ねば?」ネットの無責任、興味本位の回答が少女を死に追い詰める マレーシア

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画像:『Twitter』Chibuzo ‘KingAbsolute’ Anthony

マレーシアの1人の少女が、ネチズンによる興味本位で無責任な「んじゃ、死ねば?」という冷たい提案に追い詰められ、16歳の尊い命を自ら絶ってしまった。ネットの世界はあくまでも他人の集まり、まだそれがわからない年齢といえばそこまでだが…。



マレーシアのサラワク州で今月13日、ダビア・エミリア(Davia Emilia)さんという16歳の)が飛び降り自殺を図り、死亡した。とても聡明で顔立ちも抜群に美しいダビアさんは、なぜかインスタグラムでユーザーに質問している。

「私は生きていてもいいの? それともいっそのこと死んでしまった方がいいのかしら?」

そのウェブ・アンケートには続々と回答があり、「D(Death=死)」を選んだ者が69%にもなったことにダビアさんは意気消沈した。「L(Live=生きる)」を勧める、あるいは優しいコメントを残してくれる人の割合が圧倒的に少ないという事実にすっかり追い詰められたダビアさんは、そのまま死ぬことを選んでしまったのだ。

そして、これこそがインターネットの非常に皮肉な点でもある。ダビアさんが結論を急がず、もしも24時間後のアンケート回答状況を見ていたら状況は異なっていたのかもしれない。なんと時間が経つにつれ、「生」を勧める者の割合がおよそ9割にも増えていたのだ。

自殺未遂そのものが罪になり、実行すれば高い罰金刑を言い渡されるマレーシアだけに、場合によってはダビアさんのアンケートに無責任にも「死」を勧めた人々も、殺人あるいは自殺ほう助の罪に問われる可能性が考えられるという。

16歳の少女の多感さを思えば、ダビアさんは「そんなバカなことを考えてはダメだよ。君には僕が付いているから」「悩んでいることがあったら気軽に相談して?」などという優しいコメントを、ひょっとしたら期待していたのではないだろうか。全くしていなかったといえばきっと嘘になるように思う。

だが、そういう優しい人物が現れたとしても、それを鵜呑みにしてやりとりを深めていくのも、これまた実に危険なことである。インターネットには自分の人生の重要な部分を決して晒さず、また相手からも求める場ではないということを、若い人々にはどうか理解していただきたいものである。

今年2月にはインドネシアで、自殺願望もビルの屋上で強いためらいを見せている若い男性に対し、現場にいた群衆が「早く飛び降りろ」と囃し立て、煽り、スマホを手に動画や写真の撮影に夢中であった。男性はどんどん追い詰められ、ついに飛び降りてしまったが、その時に初めて群衆は悲鳴を上げ、青ざめたという。



参照:『KONBINI』Malaysia: A Teenager Took Her Own Life Because Of A Poll On Instagram

画像:『Twitter』Chibuzo ‘KingAbsolute’ Anthony

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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