鎮痛薬依存疑惑でママから赤ちゃんを引き離す騒動 原因はパン表面のあのツブツブ 米

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(画像はイメージです)

米国ではここ20年ほどの間に、薬物過剰摂取による急性中毒死を遂げる者の数が3倍にも膨れ上がっている。特に深刻なのが処方薬である鎮痛薬オピオイドへの依存イライラし、あるいは不安そうにオレンジ色のプラスチックのボトルを開け、薬を1錠ポンと口に投じる ― そんなシーンを海外の映画やドラマでご覧になった方も多いはずだ。銃の問題とともに薬物依存の問題も深刻化するアメリカならでは、といった騒動がニューヨークのある病院で発生した。



このほどニューヨーク州ナイアガラ郡の「ナイアガラ・フォールズ・メモリアル・メディカル・センター」で、出産してまもないエリザベス・ドミンゲスさんという29歳の産婦から、男の赤ちゃんが引き離されるトラブルが発生した。尿検査でアヘン由来の鎮痛剤オピオイドが陽性の反応を示し、赤ちゃんの安全を考えた医療スタッフが、エリザベスさんから引き離すことを決断したという。

ひどく困惑してしまった当時のことを振り返り、エリザベスさんは地元メディア『WKBW-TV』の取材にこのように話している。

「赤ちゃんを奪われてしまい、私はすぐに主人に電話をかけました。『こんなこと、あっていいわけないわよね』と泣きながら訴えました。だって私はそのような薬は飲んでいないんですから。」

「すると主人から、何かそれに似た成分のものを食べなかったかと尋ねられたのです。ベーグルとサンドイッチを食べたことを話したところ、主人はベーグルが怪しいというのです。」

しかし、エリザベスさんをオピオイド依存だとすっかり疑っている病院側は、児童保護当局にも通報したうえ、ママから引き離したまま赤ちゃんの観察を続けようとした。そこでエリザベスさんと夫は食べたベーグルの表面にまぶしてあったケシの実について訴え、それが陽性反応の原因であったことをやっと認めてもらうと、翌日には可愛い息子と再会した。

周囲の目も冷ややかで、自分がとても悪いことをしたママであるかのような感覚に陥り、わが身に何が起きてしまったのかと恐ろしさと不安でいっぱいになったというエリザベスさん。ベーグルにケシの粒がまぶしてある場合、食べた後の尿検査で同じような誤解が生じる可能性は誰にでもある。彼女は「このことを広く知って頂き、皆さんも気を付けて下さい」と呼び掛けている。

ケシの実からアヘンが穫れ、それが精製されてできるのがモルヒネである。ドイツ・ベルリンに本部を持つ「連邦リスク評価研究所(連邦リスク評価研究所)」は、ケシの実でもわずかながらモルヒネの値が検知されるとして、過剰な摂取、特に妊娠中の摂取は推奨されないと定めている。日本ではあんパンの表面に煎ったケシの粒がまぶしてあることも多い。



参照および画像引用:『FOX NEWS』Woman claims she was separated from newborn after testing positive for opiates because of poppy-seed bagel

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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