若手芸人が脳卒中で母親がネット募金を設定 「ふざけんな」で頓挫したワケ 中国

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画像:『asia one』Chinese mum’s $200,000 appeal for sick son starts tongues wagging online(Photo:Weibo)
画像:『asia one』Chinese mum’s $200,000 appeal for sick son starts tongues wagging online(Photo:Weibo)

中国でもますます人気が高まっているスタンダップ・コメディ。そのうちクロストークで人気だった30代の芸人が最近、脳卒中に見舞われていたもよう。医療費が高額であることから家族がクラウドファンディングを設定し、善意の人々に募金を呼び掛けていたが、ある日をきっかけにそのページは閉鎖されてしまった。一体なぜ…!?



先月8日に脳卒中を起こし、手術は成功するも現在も北京市の病院に入院しているスタンダップ・コメディ芸人のWu Shuai さん(33)。高額な医療費を支払えないとして、母親のLai Chunrongさんがクラウドファンディング・サイトの『水滴筹(Shuidichou)』にページを設定し、100万人民元(日本円にして約2,236万円)を目標に募金への協力を呼びかけていた。

ところが達成率は間もなく15%という148,000元が集まったところで、微博(ウェイボー/weibo)にこの家族が意外にも資産家だという情報が飛び出した。マンションを2つ所有し、高級な車も所有しているのだから経済的に困っているわけがない、人々がそんな情けをかけてやる必要はないというのだ。

これに人々は「もったいないことをした」「騙されてしまった」などと疑心暗鬼になってしまったが、そこにWuさんの妻であるZhang Hongyiさんが登場。経済的に本当に苦しめられているとして、以下のように釈明した。

「確かに2つのマンションを所有していますが、売却しようにも現在借りてくれている人たちを追い出すわけにはいきません。車も売りに出そうとしましたが、成功しませんでした。」

「100万元なんて大金を要求するつもりは当初はなかったんです。サイトが定めている寄付限度額っていうのを、勘違いしてそのまま設定してしまっただけです。」

しかし、人々がこのような主張を「それは大変でしたね」と素直に受け止めてくれるわけはない。ますます批判的になっていく世間を恐れてか、問題のページはクローズされてしまった。治療のために必要なお金が十分に集まったからだという。

中国のメディア『Btime』の取材に、その時点で集まっていた募金の全額が病院側に送金されたことを告げた『水滴筹』。「募金への訴えも様々です。情報こそ公にしますが、その真偽や個人の資産状況についてあれこれ調べたり、検証したりすることはできません。しかも、お金持ちが募金活動をしてはならないという規則もありませんので」と答えるのみであった。

クラウドファンディングの中には、ズル賢い詐欺行為がどうしても一定数混じっているともいわれている。しかも騙されたと感じるかどうかは募金者の考え方にもよる。Wuさんのファンが真剣に「寄付したい」と感じて募金していたとすれば、これは詐欺の被害者とはいわない。「騙された」「損した」などと後悔しないためにも、利用者側に十分な警戒心や注意が必要ということになるであろう。



参照および画像引用:『asia one』Chinese mum’s $200,000 appeal for sick son starts tongues wagging online(Photo:Weibo)

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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