誘拐・9か月の監禁・性的虐待から生還した元少女 前向きな生き方を語る

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14歳の時に自宅から誘拐されたエリザベスさん。
14歳の時に自宅から誘拐されたエリザベスさん。

2002年のこと、14歳だったエリザベス・スマートさんは自宅で就寝中に侵入者により家から連れ出された。一緒にいた妹は難を逃れ、エリザベスさんだけが連れ去られ山中で強姦される日々に耐えたという。「逃げようとしたら殺す」- そんな言葉に絶望し監禁生活を過ごしていたというが、その後ユタ州で犯人夫妻といる姿を見た人物が通報したことで、エリザベスさんは家族の元に生きて帰ることに。犯人は逮捕され、今のエリザベスさんは夫および3人の子と幸せに暮らしながら、講演会などもこなす日々だ。



そのエリザベスさんが先日「Davis House Child Advocacy Center」にてスピーチし、その内容に多くの人達が驚き感銘を受けた。

今では3人の子のママに。
今では3人の子のママに。

その一部をご紹介したい。

「あの晩、家に戻った私はお姫様のような気分でした。」
「カーペットがあり、水も出る家がある。クローゼットの中には自分の服まであって、どんなにワクワクしたことか。そして家にいられてどんなに嬉しかったことでしょう。セカンドチャンスを得られたんだ - まさにそんな気持ちでした。奪われたもの全てが、突然自分の手もとに返されたと感じたのです。」

9か月ものあいだ脅迫され、強姦され、何もない不潔な環境下に監禁されたものの、エリザベスさんは思考を転換し「生きて帰ってこられた自分はラッキーなのだ」と考えるようになったという。

「そう。なぜならこのような事件(誘拐、性的虐待、人身売買)の被害者は何千人もいて、加害者は知人である場合が多いのです。信用している相手、自分に近付ける立場にある人物に酷い目に遭わされるのです。でも私を誘拐したのは見知らぬ人でした。」

「被害を受けてしまう子ども達全員が、私のように(苦境を乗り越え)ハッピーエンドを迎えてほしいと願うばかりです。」
「次の日はどこで眠るのか。次に喉の渇きを癒せるのはいつなのか。そんな心配をしてほしくはありません。」

そんなエリザベスさんの立ち直りを助けたのは家族だといい、エリザベスさんは過去に母親からこう言われたと明かしたことがある。

「幸せになりなさい。それが一番のリベンジになるのだから。前向きに生きるの。自分を憐れんではだめ。過去にとらわれることで、奴らにもっと多くの時間を奪われるだけだもの。そんな価値はない奴らなのよ。」

エリザベスさんは誘拐事件のあと学校にも復帰し、大学も卒業。 2011年には「Elizabeth Smart Foundation」なる団体を設立したほか、書籍執筆、テレビ出演、講演会などをこなし、子ども達を犯罪から守ろうと懸命に訴えかけている。



参照:『Brentwood Home Page』Button Ball crowd hears kidnap victim Elizabeth Smart’s story, her hope for others

画像:『Instagram』elizabeth_smart_official

(Kayla星谷/エトセトラ)

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