<世界旅紀行>『北欧オーロラ鑑賞』その2 念願かなってオーロラをわが目で見る!

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夢にまでみたオーロラをノルウェー・トロムソで鑑賞(Photo by 朝比奈)
夢にまでみたオーロラをノルウェー・トロムソで鑑賞(Photo by 朝比奈)

~目標は世界遺産・厳選52か所の制覇~

世界の北国のなかで、オーロラを拝めるのはベルト状に分布する「オーロラベルト」の下にある土地だけです。白夜の頃をはずした9月から5月までが観測可能となりますが、いつ出かけられるかカレンダーとにらめっこして日程を決めたら、その土地ごとのオーロラの出現率はどれくらいなのか調べてから申し込むことになります。なぜ私がノルウェーのトロムソを選んだのかと言いますと…!?



オーロラ観測は真冬となります。そのため、どういう場所で何時ごろに見ることになるのか、その場所の気温はどれくらいなのかということも重要です。あまりにも深夜に出現する場合、信じられないほどの寒さと眠気との闘いになり、それはとても疲れることだと聞きました。そして筆者なりに出した結論がトロムソ。グリーンランドや北極海のすぐ南です。ここはカナダやアラスカに比べてオーロラ出現の時間帯が早いため、深夜にはしっかり睡眠がとれることがわかり、気温もマイナス10度程度と日本の北東北~北海道と同じくらい、そんな“暖かさ”が魅力的でした。成田-コペンハーゲン-オスロ-トロムソと何度もの乗り継ぎを覚悟し、目的地はトロムソと決定しました。

宿泊したのは「SCANDIC」という可もなく不可もなくというホテルでした。高台にあり、背後に明るい建物が何もないことから「夜遅くに部屋からオーロラが見える」という口コミが多くて選んだのです。玄関ロビーでは、ホッキョクグマがガオーッという顔でお出迎えしてくれます。

ホテルの玄関ロビーではホッキョクグマがお出迎え(Photo by 朝比奈)
ホテルの玄関ロビーではホッキョクグマがお出迎え(Photo by 朝比奈)

JTBさんのオプショナル・ツアーデスクも隅っこに設けられていました。でも現在どう探しても、そのホテルは無いようです。古めなので壊されてしまったのでしょうか。

おっと、レビュー通り、姿を現しましたよ、オーロラが!

夕食後ホテルの前をウロウロしているとオーロラが!(Photo by 朝比奈)
夕食後ホテルの前をウロウロしているとオーロラが!(Photo by 朝比奈)

一泊目、夕食を済ませてからホテルの玄関前を散策です。トロムソの中心街の夜景がキレイです。オーロラはぼんやりと現れては消え、またほのかに出てきたなと思えば隣にも現れ、そちらの方に夢中になっていると先ほどのオーロラが消えてしまう、そんな感じです。オーロラとは20秒間も同じ状態を保ってくれないということがわかったのです。

オーロラ鑑賞ツアーは天候がすべてだと言いますから、日本を出る前には申し込まず、ホテルに到着してコンシェルジェに相談。天候を確かめてからツアーに申し込みました。これは大正解でした! 

ホテルの部屋から深夜に空を見上げると!(Photo by 朝比奈)
ホテルの部屋から深夜に空を見上げると!(Photo by 朝比奈)

2泊目の夜、そのツアーに出かける寸前にちょっと部屋のカーテンを開けたところ、こんなにきれいなオーロラが見えました。大感激です。これが真っ暗な原野ならどれほど美しく見えるか、想像するだけでワクワクした瞬間です。



さあ、「オーロラ観測ツアー」に出発です! 早めに夕食を済ませ、ホテルのロビーまで15人ほどが乗れる小型マイクロバスが迎えに来てくれました。様々なホテルから参加者がいるもようです。

バスから眺める美しいトロムソ島の街灯り(Photo by 朝比奈)
バスから眺める美しいトロムソ島の街灯り(Photo by 朝比奈)

日中に見学するつもりでしたが、それよりも前に有名なトロムスダーレン教会(北極教会)の夜景をバスの車窓から見てしまいました。

トロムスダーレン教会は北極教会とも(Photo by 朝比奈)
トロムスダーレン教会は北極教会とも(Photo by 朝比奈)

バスの行き先きは決まっていません。いくつかオーロラ観測のための基地が存在するらしく、その時の雲や風の状況からベテランガイドさんの勘で選んだ場所へ連れて行かれるそうです。車でホテルから1時間くらいで到着しましたが、場所はわかりません。羽毛のコート、スキー用手袋、マフラー、ニットの帽子、モコモコの暖かいブーツなどは自分で用意します。またカイロも肌着の上、足の裏、腰など随所に貼り付けてあります。寒くなってきたらテントの中に入るもよし、3か所ほどある焚火を囲み暖を取ることもできます。

ここでちょっとカメラについて書かせて下さい。実は旅行前、筆者は「オーロラが美しく撮れるカメラ」というものを調べてみました。「夜景」を意味する月や星のマークがあるカメラを持っているので、それで大丈夫だと思っていたのですが、ある時「夜景」と「星空」は違うことを知ったのです。うつろいの速いオーロラをカメラのシロウトが撮影したいと思ったら、「星空モード」のあるカメラでなければ難しいというのです。

ところがそういうカメラは高価です。旅行だけでも大きな出費なのにカメラまで絶対に無理…と感じた筆者は三脚だけ自分で購入し、キャノンの「Power Shot G9」を税込み8500円くらいで9日間レンタルしました。

現地では皆さんそれぞれに撮影したカメラのデータを見せ合ったりするのですが、私の持って行ったそのカメラの写りの良さに、海外の人たちはとても驚いていました。「そんなコンパクトなデジカメで、なぜこんなにキレイな星空が撮れるの?」「露出は? シャッタースピードは?」と矢継ぎ早に質問されるのです。

うねるようなオーロラも時々現れます(Photo by 朝比奈)
うねるようなオーロラも時々現れます(Photo by 朝比奈)

ところが「私はカメラは詳しくないので、星空モードっていう機能があるカメラをレンタルし、それをONにしただけなんです」と答えたところ、「なんていうカメラなの?」「メイドインジャパン?」「友人に教えたい」「父親に教えてあげたい」と言って、カメラの品番をメモしていました。キャノン様さま、もう鼻高々でした。

皆で、「不死鳥のオーロラ」と名付けました(Photo by 朝比奈)
皆で、「不死鳥のオーロラ」と名付けました(Photo by 朝比奈)

こちらは本当に気の毒な話ですが、「最高に画質のいいスマホだから、これで撮れると思った」とおっしゃるお父様がいて、奥様はショボンとした顔をしておられます。見せて頂くと本当にオーロラが撮れていないことを知りました。スマホでオーロラ、星空の撮影は無理だったのですね。これも勉強になりました。

撮って撮ってと頼まれるハメに(Photo by 朝比奈)
撮って撮ってと頼まれるハメに(Photo by 朝比奈)

とにかくカメラに詳しい方なら露出もシャッタースピードもお手の物、ささっと調節されるのでしょうが、オーロラは10~20秒で様相を変えて消えてしまいます。もたもたしていられないのです。となると筆者のようなカメラのシロウトがオーロラを美しく撮りたいという場合は、やはり「星空モード」付きのカメラ一択となるのかなと思います。

紫色やピンク、ブルーのオーロラはさすがに見えませんでした(Photo by 朝比奈)
紫色やピンク、ブルーのオーロラはさすがに見えませんでした(Photo by 朝比奈)

そのツアーで、筆者は「オーロラを見たくてカナダ、アラスカとチャレンジし、トロムソで3度目だよ」とおっしゃる日本人男性に会いました。「高いカメラを買ったのに泣いているのさ。だから意地でも必ずオーロラ撮ってやろうと思って執念だね」というのです。

するとガイドさんがこれに同調。「3泊すれば見れる確率が8割とかいう宣伝文句、正直なところあれは怪しいと思うね。今日は2週間ぶりのオーロラ爆発デーだった。あんたたちは超ラッキーなお客さんだよ」というのです。脅かすようですが、オーロラがきれいに見えるかどうは運もあるそうです。

ノルウェー・トロムソでのトナカイぞり体験とオーロラ鑑賞のご報告、いかがでしたでしょうか。次回は3日間だけ寄ったコペンハーゲンについてお届けします!



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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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