コロンビアで「寄生性双生児」 双子の弟を腹部に宿した女の赤ちゃん誕生 

この記事をシェアする
赤ちゃんの腹部には双子の弟の体が
赤ちゃんの腹部には双子の弟の体が

コロンビアで驚くことに、双子の片方を体内に宿した赤ちゃんが誕生した。母親は妊娠7か月めに受けた超音波検査でそのことを医師から告げられており、ショックを受けたものの赤ちゃんが無事誕生したこと、そして摘出手術が成功したことにほっとしている様子だ。



コロンビア・アトランティコ県のバランキージャにある病院の産科から伝えられたこのきわめて珍しい話題。モニカ・ヴェガスさんという母親がこのたび女の赤ちゃんを出産してイツァマラ(Itzamara)ちゃんと名付けられたが、その子が双子の片方となる弟を体内に宿した状態で誕生したのだ。

これは「寄生性双生児」と呼ばれる現象である。二卵性双生児として妊娠するも片方がうまく育たず初期の段階で母体に吸収されることを“バニシングツイン(Vanishing Twins)”といい、これは二卵性双生児の妊娠においては10%ほどの確率で起きている。ところが生き残れなかった方の胚芽や胎児が母体に吸収されず、もう片方の胎児の体に宿ってしまうと「寄生性双生児」となる。

また、ほとんどの場合このことは気づかれずに放置されるもよう。成長とともに体調に異変をきたして腫瘍と認識されたり、あるいは腹部が膨らみ痛みが生じて受診し、そこで寄生性双生児であったことが判明して摘出という経過をたどる。このたびのように妊娠中の超音波検査で判明するというのは極めて異例のことだそうだ。

その事実が早めにわかったことで、主治医のミゲル・パラ(Miguel Parra)医師はしっかりと対応していた。モニカさんが妊娠37週目に入ったら帝王切開手術で赤ちゃんを取り出すことを決定し、続いて弟の体をその赤ちゃんから分離する手術に移ることを検討した。

弟の体はイツァマラちゃんの腹部で羊水に囲まれ、栄養の供給を受けるための臍帯を持ち、これから大きくなっていく様子もみられたが心臓を持っていなかった。イツァマラちゃんが生後40週になるまで様子をみることも可能であったが、結局は誕生24時間後にイツァマラちゃんについても帝王切開手術が行われ、弟の体は摘出された。幸いすべてが順調に進んだという。

この「寄生性双生児」は新生児50万~100万人につき1人の確率で出現するといわれている。香港では2010年、女の赤ちゃんが2体の胎児を宿して誕生していた。生後3週目でその寄生性双生児の摘出手術を受けたが、胎児にはへその緒、手足、皮膚、胸郭と骨、腸、脳の組織があった。



参照:『newsbeezer』Baby was born pregnant with her twin brother in Colombia(Photo:)

画像:『METRO』Baby born with twin growing inside her tummy

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

【こちらの記事もどうぞ】
ミステリアスな毛深さ 見たこともない巨大な海洋生物の死骸がロシアの浜辺に
オハイオ州から仰天写真 車の中にできた巨大モンスズメバチの巣!
両脚を広げた最大幅なんと25.8cm 中国・四川省に世界最大のミカドガガンボ
北大西洋上空を埋めつくす大量のハリケーン 米航空宇宙局(NASA)公開の画像に震撼
自然界の脅威またひとつ クモの巣が覆いかぶさる沿岸の町がギリシャに