<お悩み相談コーナー>主婦です。在宅の翻訳ライターになるには…。

この記事をシェアする
在宅で翻訳ライターとして活動するには…
在宅で翻訳ライターとして活動するには…

■ 投稿者 ニックネーム: hamaちゃん

■ 相談内容

こんにちは。海外の話題が大好きなので、いつも楽しく拝見しています。
子供が体調を崩しがちで、自宅でもできる仕事を探しています。フルタイムはもちろん無理で、パートタイマーもきっと難しいため、在宅ライターに興味があります。



家族は「エゲツないサイト以外はあまりお金にはならないだろう」というのですが、いくつかのウェブサイトが募集をしているとわかり、私は得意の英語を生かして翻訳ライターになりたいと考えています。翻訳する分、少し高い収入を期待できるのかなと思いますが、どうなのでしょうか。

気になっているサイトには、テスト記事として好きな内容で2000文字以内で1本書いてみるよう指示があるのですが、どんなことに気を付ければ特に良い印象を持っていただけるのか、コツなど教えていただけますか。

また、いつ見ても「ライター募集中」という広告が出ているところがあるようですが、そういう所なら採用されやすいでしょうか。ほかにも翻訳ライターはこんなところが大変だよ、苦労するよ、というアドバイスなどありましたら教えてください。よろしくお願いします。



■回答者 朝比奈ゆかり

いつも『エトセトラ』をご贔屓にしていただきまして、誠にありがとうございます。わかる範囲でお答えしてみたいと思いますが、たくさんの会社を経験しているわけではございませんので、認識不足な点も多々あるかと存じます。お許し下さい。

そうですよね。お子様がいらっしゃる場合、自宅でお仕事ができれば何より安心だと思います。実際にそういう理由で在宅ワークを希望される方ばかりだと思います。私自身はそれまでは金融機関で働いておりましたが、父の大病を機にそちらを辞め、自由に動ける時間を確保するため在宅ワークを検討するようになり、ライターになりました。

ご家族が「エゲツないサイト以外はあまりお金にはならないだろう」とおっしゃるお気持ち、よくわかります。ライターとしての自尊心を維持するためにも、記事のタイプ、質をあまり落としたくはありませんよね。それでも翻訳系ニュースサイトの中には、ライターが時事ニュースを書こうとしても、血みどろ・暴行・性犯罪・乳幼児虐待といった記事の方がアクセスが取れるのか、そういうものを積極的に書くよう煽られてしまうところもあります。ご自分がどのような記事を書きたいのか、書きたくないのか、よくそのウェブサイトを観察した上で志願を決めることが大事だと思います。

報酬については本当に各社まちまちという印象があります。また英語ができる人だらけの今の時代、翻訳作業も特殊技能として考慮してもらえないところもあるようです。要は会社が儲かっているかどうかでしょうが、儲けに固執するあまり、スマホのページを開いた途端にいきなり大型のエロ広告が飛び出るようなところはいずれリーダーさんに嫌われてしまうでしょう。

そして編集長が飲ませ食わせの派手な営業を頻繁に繰り返し、海外取材時ほか経費と称して湯水のように大金を浪費し、過重労働を強いているライターへの支払いがその分おろそかになってしまう、TV出演に必要なリサーチは深夜早朝を問わずライターに無料奉仕でやらせる、そんなことも少人数かつ独裁運営のウェブサイトでは実際に起きています。ご家族も心配しておられることでしょうし、hamaちゃんさんはどうか堅実で健全なウェブサイトのライティングを目指してみてください。

常時「ライター募集中」と示しているウェブサイトも確かにありますが、よいお返事を貰えたのに全く執筆が始まらないまま半年も待たされているといった話も聞きますので、誰かが辞めてしまった時のためのピンチヒッター、つまりライターの備蓄を増やす目的でそういう募集広告を出しているのではないかと思います。この業界にはライターを使い捨てのコマのようにしか考えていないサイトもありますから、どうぞお気をつけ下さいね。

テスト記事として1本2000文字以内で好きなように書いてみる、こうした指示は課題として一般的なことで、「この人を採用したい!」と思わせるポイントは、実は文才云々よりも以下のようなことが大事だと以前からよく聞きます。

・メールやスカイプでのやりとりにおいて、言葉遣いが丁寧で、常識があると感じられる人 
・ボキャブラリーが豊富で、誤字脱字がなく読みやすい文章を書く人
・2000文字だとしたら、9割の1800文字がしっかりと埋まっている
・向上心があり、指摘された部分を反省することができ、期待に応えたいという意欲が伝わってくる人

確かに、私がこれまで出会った優秀なライターさんたちは皆さんこういう点がしっかりとしていて、責任感が強く、反省すべき点はきちんと受け止めるなど、人間的にも素晴らしい方ばかりです。

また、たとえばテスト記事で大好きな「テニス」に関して素晴らしい記事を書いたとしても、読んだ側があまりテニスに詳しくない場合はきちんと評価されないのではないか、テーマはもっと万人向けの無難なものを選んだ方が良いのか、といった不安をhamaちゃんさんはお持ちなのかもしれません。でも、そういうことはないと思います。むしろテニスがお好きなら、その得意分野で誰にも負けない原稿を仕上げてみてください。たくさんの文章に触れてきた編集長なら、たとえ分野が違っていても素晴らしい文章なら必ず正しく理解し、評価してくれると思います。どうか頑張ってくださいね。素晴らしい編集長との出会いが叶いますように!

■回答者 Kayla星谷

このたびはご相談メールをいただき、どうもありがとうございます。

在宅での翻訳ライター業ですが、まず気になる報酬はご想像より少ない会社が多い思います。最初はありえない低賃金で執筆をスタートする例もありますし、在宅にしてはそこそこの報酬が得られるようになっても、執筆以外の仕事(リサーチや海外関係先への連絡・交渉など)を当然のように要求されるようになる事例もあります。

また編集長や編集スタッフがいかにライターを扱うのかも、試用期間に見極めておくことが重要だと思います。トップが口が軽く他のライターや編集スタッフの個人情報を漏らしたりしないか、ライター同志が連絡が取り合えるオープンな環境が整っているかも大事なチェックポイントです。結局ライターが心身ともに疲労困憊し、心療内科に行くはめになるケースも実際にあることで、辞職して弁護士さんに調停をお願いするライターもいるのが実情です。

そのような事態を回避する意味でも、まずは必ず契約書を求め仕事内容をしっかりご確認ください。そして翻訳ライターとして原稿を執筆するにあたり、ご自分の記事の著作権の扱いがどうなるのかも事前に話を聞いておく必要があります。著作権は意外に煩雑で、雇用側が十分に理解していないケースが多々あります。また契約書もない、事前に著作権につき説明がない、そんな会社は避けておくことをお勧めします。「最初からそんな事まで聞くのはちょっと…」となあなあにしておくと、後々それが必ずトラブルとストレスの原因になってしまいます。

またライター業はとても孤独なものでもあります。私はライターになる前は外国語を使う仕事をし、常に人に囲まれていたぶん戸惑いました。現在は幸運なことに、これまでずっと仲良くしていたライターとこのサイトを立ち上げることができ、新しい仲間も増えています。hamaちゃんさんも、いつか希望のお仕事を得て素敵な先輩と出会えると良いですね。嬉しいことも悲しい事も話し合える仲間は、在宅ライターにとってかけがえのない宝物です。どうかhamaちゃんさんも頑張ってください。希望にピッタリのお仕事が見つかりますように。

★インスタグラム始めました!@etcetera_japan