<サウジアラビア>シーア派と名乗ったがために6歳男児が首を切られて死亡 母親の目の前で

この記事をシェアする
なぜこんな罪もない男の子が断首されなければならないのか
なぜこんな罪もない男の子が断首されなければならないのか

少し前に世界が大きく注目した、サウジアラビア国籍の18歳の女性がタイ・バンコクの空港で身柄を拘束され、しかし亡命を希望という話題。家族から受けていた虐待被害の様子からは、サウジアラビアの女・こどもには権利ひとつロクに認められていないことがよく伝わってきた。またしてもこの国で世界の人権擁護団体が眉を吊り上げるような事件が起きていたもようだ。



イスラム教徒にとってはメッカに次ぐ第2の聖地で、「預言者の町」と呼ばれるサウジアラビアのメディナ。この町で先週、母親と一緒にいた6歳のザカリア・アル=ジャベルくんという男の子がモスクの前でいきなり襲われ、男に首を切りつけられて殺された。この国はスンニ派のイスラム教徒が8割以上を占めるなか、親子はシーア派であった。スンニ派によるシーア派教徒の迫害や攻撃はたびたび起きている。

地元メディアの取材に目撃者が語ったところによれば、母親とザカリア君がモスクの前でタクシーから降りようとしたところ、男が近づいて母親に何派なのかと尋ねたもよう。シーア派との答えに男は激怒し、タクシーから男児を引きずり下ろした。母親は必死に男から息子を守ろうとしたが、男は割れたガラス片を手にザカリア君の首を切りつけ、さらに刺した。失血によりザカリア君は間もなく死亡したという。

世界の何百人もの人々が今、ハッシュタグ「#JusticeforZakaria」においてこの事件に関して語り合い、ザカリア君に哀悼の意を捧げている。さらにサウジアラビア政府や警察には大変な抗議が舞い込んでいるが、これまでのところその男が逮捕されたといった情報はない。シーア派に対するスンニ派の動きについて監視を強めていた人権団体「Shia Rights Watch(本拠地:米ワシントンD.C.)」は、サウジの当局は何らこの事件の解決に向けて動いていないと強く批判している。



参照および画像引用:『METRO』Boy, 6, ‘beheaded for being “wrong” Muslim’ pictured for first time(Photo:@Sajid14hussain)

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

【こちらの記事もどうぞ】
バンコクで身柄を保護された18歳女性 サウジアラビアに生まれた女の子の悲運ここまで
<元外資系CAその世界を語る>Vol.22 イスラム教徒の国に暮らすことの真実
機内誌の「ドリュー・バリモア/インタビュー記事」ニセ物疑惑でエジプト航空が謝罪
世界最速の3分スピード離婚 クウェートは中東圏でも珍しい「女尊男卑」の国
【続報】バンコクで保護されたサウジ女性パスポートを取り戻す サウジ政府は「ただの家族間トラブル」

★インスタグラム始めました!@etcetera_japan