<米>感涙必至の動画 難病で死にゆく33歳の夫に妻が優しく歌う「アメイジング・グレイス」

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在りし日のトニー・ギブソンさん、可愛いわが子と
在りし日のトニー・ギブソンさん、可愛いわが子と

万人を感動するそれは美しい曲、「アメイジング・グレイス」。この逸曲は涙なしには聴けない、とても悲しい状況で歌われることも多々ではないだろうか。アメリカではまだ30代の、しかし天に召される寸前の夫に妻が真心こめてこの曲を歌い、Facebookに投稿された感動の動画が今、世界に向け大きく拡散中である。



あまりにも悲運な病に倒れ、幼い子供たちと美しい妻を残してあの世へ逝く ― それは30代になって間もない男性にとってどれほど残酷で無念なことか。そんな夫の心を少しでも慰めようと、優しく手をさすりながら精一杯の愛情と真心をこめ、まだ31歳の妻は美しい声で「アメイジング・グレイス」を歌って聴かせた。

米テネシー州のトニー・ギブソンさんとダニエル・ギブソンさん夫妻に異変が起きたのは、2017年12月のことであった。トイレに行くと言って別の部屋に入るなど、自分の家なのに「迷子になった」と言うように。約1か月後には文字を読むことができなくなった。若年性の認知症を疑い、トニーさんはナッシュビルのヴァンダービルト大学付属医療センターを受診した。

複雑な検査の結果、告げられた病名は100万人に1人が発症という大変珍しい「狂牛病(牛海綿状脳症、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病とも)」であった。遺伝子変異、あるいは狂牛病の動物を食べることによって極めてまれに発生する病気である。治療法もなく、認知症が悪化して1年程度で運動障害が起こり、周囲に何ら反応を見せなくなることが予想されることから、トニーさんは完全介護が可能なホームに入所した。

予想通り亡くなる2か月からトニーさんはもう歩行、会話、食事の摂取が困難になっていた。すっかり体重が落ち、医師からもトニーさんの命が幕を閉じようとしていることを告げられたダニエルさんは、夫の心を、魂を落ち着かせたいとの思いから本人のお気に入りであった「Amazing Grace」を歌い続けた。生きるエネルギーはすべて尽きていた中でも、妻の歌を聴くとトニーさんの目に再び輝きや力が戻ってくるからだ。

しかし、この動画が撮影された3日後にトニーさんは天に召された。まだ33歳の若さであった。ダニエルさんはこの病気の原因解明と治療のためにトニーさんの脳を役立てて欲しいとして、クロイツフェルト・ヤコブ病を専門とする研究機関への献体を決意している。

動画を観た多くの人々が、愛する人が寄り添い、歌を歌ってくれることの素晴らしさ、そして歌の持つ奇跡や感動のパワーを改めて感じると話題にしている。しかしトニーさんを失ったダニエルさんの悲しみはとても深い。英メディア『Mail Online』とのインタビューで、何も知らない幼いわが子たちの無垢な笑顔を見ていると、様々な思い出が蘇ってきて寂しくてたまらないと話している。トニーさんは本当に優しいパパだったそうだ。



参照および画像引用:『HEALTH』Viral Video Shows a Wife Singing to Her Husband Days Before He Died From the Human Form of Mad Cow Disease

動画:ZOFA『YouTube』Wife sings for her dying husband his favorite hymn

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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