<お悩み相談コーナー>将来は海外で暮らし、国際結婚も…。英語はどれくらいでペラペラになれますか?

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鳥のように自由に空を飛べればどこへでも(Photo by 朝比奈)
鳥のように自由に空を飛べればどこへでも(Photo by 朝比奈)

■ 投稿者 ニックネーム: みいさん

■ 相談内容

はじめまして。私は20代になった地方出身の女子大学生です。去年の夏、旅行会社がやっている2週間のオーストラリア語学留学というのに参加し、将来は絶対にどこか海外の国に住んでみたい(結婚も外国人の方が女性に優しそう)と思うようになりました。卒業後はもう1度語学留学し、それから仕事を見つけたいと考えています。

英語はまだほとんどしゃべれない初心者みたいなものですが、一応度胸はつきました。よく「海外に住めばいつの間にか話せるようになる」と言いますが、海外に住んで皆どのくらいで英語がペラペラになっているのでしょうか。 

それから、時々インターネットの広告に「アジア人女性との出会いを求める。英語が話せなくてもOK」みたいな出会い系の広告を見つけますが、そういうのを利用する人は本当にいるのですか? 友達はワーホリがいいとか、日本の英会話学校に入ってアメリカやカナダから来ている若い男の先生をゲットする方が安全だよ、と言います。わかる範囲で教えてくださると嬉しいです。



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■ 回答者1 朝比奈

お便りをありがとうございます。

まず、英語がしゃべれないけれど将来は海外に出たい、仕事を見つけたい、暮らしてみたいといったお気持ちは、実に勇敢で夢にあふれた素晴らしいものだと思います。ただし海外に住めばいつの間にか話せるようになるというのは、それ以前の英語学習の努力による差が大きく出ると思います。留学前の英語力を数字にたとえると、2の実力で欧米に暮らしたら1年後には4になり、4の実力なら16に、そして8の実力なら64にという風に、1年後の実力は二乗されていくと言われています。将来を見据えて今のうちからよく勉強しておく必要があるのです。

一応度胸はつきました、とありますが、実際に暮らすとなると度胸だけでは済まされない、不動産契約、銀行口座の開設やら運転免許取得やら、実に複雑な手続きが次々とあなたを待っています。その時に必要なのは度胸ではなく熱心に英語の辞書を引く姿勢、スケジュールやルールにのっとって行動する真面目さ、責任感などだと思います。犯罪に巻き込まれないための自衛の英語力や知識、いざとなった時に警察官に被害を訴える英語力も必要です。

最後に「アジア人女性との出会い求める」の広告の件についてですが、こんな例もあることを、シアトルに暮らす友人から聞いた話を紹介させて頂きます。

彼女の隣の家に暮らす50代の独身の男Aさんの元に、中国人の30代の女性が嫁いできたそうです。あいさつがてらパイを焼いて持っていったところ、お嫁さんはほとんど英語がしゃべれず、後で夫から「メールオーダー花嫁(今なら“出会い系アプリ”でしょう)らしい」と聞かされました。

年齢差がけっこうあるのは「子供が欲しくなったから若い女性を娶った」ということでした。お料理が上手らしくて最初はよかったのですが、ある時そのお嫁さんが重い婦人科の病気で入院し、子供が産めない体に。するとAさんは「はずれクジを引いた」と友人の夫にボヤき、そんなギクシャクもあってお嫁さんはほどなく中国に帰ってしまったそうです。

友人の場合はご主人が日本滞在中にぞっこん惚れ込んでシアトルに連れて帰ったようなもので、英語が堪能なためすぐにノースウェスト航空に勤務しました。その中国人のお嫁さんの話を「日本人妻会」なる仲間にしたところ、誰もが「しっかりと英語を話し、どんどん自己主張していかないと“メールオーダー花嫁かしら”なんて陰口をたたかれてしまう。アジア人の女の子はおとなしくて可愛いだけ、なんて思われているとしたら冗談じゃない」と怒っていたそうです。

「はずれクジ」だなんて本当に失礼な話です。病気をするしないに関係なく、みいさんにはその中国人のお嫁さんのような状況には決してなって欲しくありません。どうか必ず高い英語力を身につけてから海外に出てくださいね。結婚については、真に愛せる男性がたまたま外国の方だった、食事していても彼となら会話がとても弾む、ということなら誰も祝福してくれると思います。

ただし、ご両親が年老いてしまった頃に「やっぱり日本にいればよかった」などと後悔されませんように。先ほどのシアトルの友人は今は亡きお母様について、「子供2人の世話が大変でまったく帰国できず、看病できなかったことが一生悔やまれる」と言っていました。多少辛口になりましたこと、どうかお許し下さい。



■ 回答者2 星谷

ご相談いただき、どうもありがとうございます。私の場合は、英語圏で高等教育を終え帰国いたしました。同じ学部には日本人もいましたが、彼の場合は「論文が書けっこない。よって修了は無理」という教授の判断から、数か月で事実上の「クビ(退学勧告)」を受け泣く泣く帰国となりました。ちなみに英語圏の大学院に合格したということは、いくつもの条件をクリアしさらに「大学院・学部が指定した英語テストで設定されたレベルに達しているという」ということでもあります。それでも講義に出ると指名されても話せない、講義そのものが理解できない - そういう事は、よくあることなのです。私の場合は事情で幼少期から英語を話していたので、その点とても恵まれていました。

英語が初心者レベルでの移住、国際結婚の検討はやはり無謀のような気がします。「英語力がない」「それゆえにコミュニケーションに問題がある」と自覚しつつ国際結婚している人は確かにいます。それでも知り合って数年は問題もないのでしょう。情熱と恋心が“問題”から目をそらさせてくれるに違いありません。

しかし今後生じうる様々な問題に、おそらく当人達は気付いていないのです。急病で病院に行っても自分の英語力では細かい症状を伝えられない。万が一お相手に先立たれても、遺産などに関わる権利が分からないばかりか自分が取るべき行動も皆目分からない。また調査もあいまいな国際結婚斡旋エージェントに頼ったばかりに、お相手が初婚でなく前妻との間に子供がいて、何年にもわたり莫大な養育費を支払い続ける必要がある、自分が働かねば老後まちがいなく困窮する、相手が年齢・年収・過去・犯罪歴・学歴につき嘘をついていた、自分以外の日本人女性を愛人にしていた、などと驚くようなトラブルが多々あるようです。それら夫婦間のトラブルが、まさかの犯罪につながるケースも皆無ではありません。

また幸運にも「この人だ!」と思う相手に出会えたとして、経歴や経済的安定を示す証拠(例えば大学の卒業証書や預金額を示すもの)を見せてほしいとお願いできますか。そして自分も同じようにそれらを提示した上で、将来の計画は話し合えますか。話しあうとしても、細かい点まできちんと理解したり質問したりできますか。「お金なんてなくても愛情があれば幸せに暮らせる」と本音で言える困窮者は少ないはずです。そして留学するだけで話せるようになるわけがありません。挨拶は可。文法がめちゃくちゃなブロークンな英語でも可。半分程度なんとなく分かれば可。その程度のまま結婚して親になれば、今度は園や学校で親同士とのつながりにおいて苦労することになるでしょう。

海外暮らしは決して良い事ばかりではありません。外国人も優しい人ばかりではありません。怖い人、悪い人もたくさんいるのはどこも同じです。国によっては非常に危険でもあります。せめて何かあったときに困らない程度の英語力は、日本でつけていくのが賢明だろうと思います。コミュニケーションもままならない中、無条件に大事にされる - そんな時期が永続する結婚生活などあるでしょうか。また多くの留学生は、同じ国出身の留学生と一緒に行動する傾向が強いようです。それが英語力アップを遅らせてしまうことは言うまでもありませんが、母国から遠く離れると最も頼りになるのはやはり同じ国出身の仲間です。みいさんも、きっと日本人の友人が欲しくなるように思います。

完璧な英語を話す必要はないと思うのです。ただある程度の知識はつけておくべき時代になりました。またお金はしっかりと貯めていますか。日本にいる外国人の先生方(英会話)のお給料の相場などもご存知でしょうか。世の中、甘くはありません。恋愛も「したいから」といってできるものではありません。みいさんがご苦労されませんよう、もし英語が好きなのであれば初歩に戻って基礎からしっかりと勉強し、力をつけてください(英語でもやはり基礎が要です)。そしてお金をしっかり貯めて、夢を叶えられますように。海外生活にはお金もたくさんかかります。ご参考になりましたら幸いです。



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