<世界旅紀行>『ドイツ』その4 ノイシュバンシュタイン城 ホテル・ミュラー「キャッスルプラン」はかなりオススメ

~目標は世界遺産・厳選52か所の制覇~
ドイツは本当に素晴らしい思い出と満足感を得ることができる国だと感じます。先にはローテンブルク観光や、ロマンチック街道南下バスで訪ねた美しい街並みについてお届けしました。ライン川クルーズとリューデスハイム、そしてケルン大聖堂も心から楽しめました。いよいよこちらは南ドイツの旅のハイライト、ノイシュバンシュタイン城の見学についてをお届けします。
前日夜にロマンチック街道バスで到着したホーエンシュバンガウに宿泊しましたが、ホテル・ミュラーの「2泊3日キャッスルプラン」を予約した理由のひとつに、いつもチケットセンターが大混雑するというノイシュバンシュタイン&ホーエンシュバンガウの2つの城の見学チケットを、好きな時間を申告することにより、ホテル側で手配しておいてくれるという代行サービスが含まれていることでした。標高1,000mに位置するノイシュバンシュタイン城に行く道もかなりの上り坂ですが、往路のみ馬車も付いています。この2つは本当に助かりました。このサービスのお陰でゆっくりと朝食を楽しめるといっても過言ではないと思います。
ホテルミュラーの朝食は、キャッスルプランのお客さんのみブラウンのサンルームでで頂きます。気分爽快でした。

<ノイシュバンシュタイン城>
いざ出発。ホテル玄関からすぐのお土産屋さんが並ぶあたりから馬車に乗り、シンデレラ城のモデルにもなったというノイシュバンシュタイン城に向かいます。

途中、こんな可愛らしいペンションやレストランがいっぱい。さらに美しい景色、美味しい空気、そしてノイシュバンシュタイン城は最高の観光資源。ここが廃れることは絶対にないでしょう。

最初の展望ポイントの直前で馬車を降ります。これはもしかしたら「これがノイシュバンシュタイン城なの?」と人を驚かせることができる意外な姿かもしれません。今から思えば、もっと写真を撮っておくべきポイントでした。

時間ごと、言語ごとにグループを組んでガイドさんに付いて場内を見学しますが、実は噂(こういっちゃナンだけど、中身はあんまり……!?)にある通り、筆者もその内容をほとんど覚えていないのです。城内の見学よりも外観を存分に楽しむ、写真を撮りまくる ― これがノイシュバンシュタイン城観光の極意かもしれません。
ノイシュバンシュタイン城の界隈では、パラグライダーも盛んです。
中庭からふと見えるマリエン橋です。はるかかなたに白い鉄橋が見えますが、わかりますか? この写真は拡大したもので実際には本当に遠くに見えます。

お城について学びたい方には公式HPもありますので、筆者はけっこう多彩な顔を見せるノイシュバンシュタイン城の写真をご紹介することにします。「白亜の城」として有名なのでしょうが、実はその場その場でまったく雰囲気が違う ― これもノイシュバンシュタイン城の面白さだと思いました。
これが入場口で、意外にも全体的に朱色が目立ちます。


うーーん、実に芸が細かい! 屋根の上には兵士が立ってじーーーーっとお城を守っていたのです。

上の部分を拡大すると、こうなっていたのです!

お城の中から外を眺めれば、ホーエンシュヴァンガウ城とアルプ湖その奥はアルプスの山々です。

ルートヴィヒ2世により1868年に着工が始まったノイシュヴァンシュタイン城。あまりにも次々と建物を足していったため財政難に陥り、「国王は精神疾患があり、国の統治を任せられるような人材ではない」と判断したバイエルン州政府はその身柄を拘束したそうです。その20年近く後に国王はシュタルンベルク湖で変死体となって発見されました。お気の毒に、このお城に暮らせたのはたった半年間だったそうです。
そんな説明を聴きながらお土産コーナーへ。筆者は記念にシルクのミニ・スカーフを買いました。お気に入りのCoachのバッグに結んでアクセントにしています。

ついに来ましたマリエン橋! ノイシュバンシュタイン城の写真は多くが先ほどご覧いただいた吊り橋の「マリエン橋」から撮影されています。この橋はルートヴィッヒ2世の母マリーさんへの誕生日プレゼントだったそうです。長いこと修復工事が行われて2016年夏にやっと再びの開通となりました。工事期間中にノイシュバンシュタイン城を訪れた方たちは、最も人気の撮影ポイントが奪われてしまったことにかなり不満を言っていたと聞いています。

下を見るとペッラート渓流が。滝ツボも見えて豪快です。もちろんこれは拡大写真で、本当はとても恐ろしい眺めでした。

この橋は眺めも撮影も最高という絶景ポイントですが、とにかく混んでいます。この白い手すりに数十センチのスペースが出来たら、すぐに飛び込んで下さい。ここに肘を乗せてしっかりとカメラを安定させてから何枚もお城を撮影する、これに尽きます。本当に混んでいますからスマホの人はしっかりと握っていて下さい。誰かにぶつかられた弾みで落としてしまったらアウトです。下は渓流ですから…。
ホーエンシュバンガウはのどかな田園風景も見事。シュバンガウ村と遠くにフォルッゲン湖が見えます。

<アルプ湖>
ノイシュバンシュタイン城の見学を終え、復路はシャトルバスでホテルのすぐ近くまで戻って来ました。少し休憩してから目の前のアルプセ通りを南西に少し歩き、大きなレストラン「Alpenrose am See」でランチを食べました。

美しいアルプ湖のほとりを散策。素晴らしい森林浴となり、これが驚くほど静かで癒される世界でした。左の肌色のお城がホーエンシュバンガウ城、右の白いお城がノイシュバンシュタイン城。中央は「バイエルン王の博物館」です。



ところで、こちらはホテル・ミュラーの左斜め前にある壁画がステキなレストラン「Allgäuer Stüberl」です。窓越しにノイシュバンシュタイン城が見える、静かでとても良い席に通してもらえました。

ボリュームのあるお食事もワインもとても美味しかったです。

ところがレビューでは賛否両論で、最低というマークまで付いてしまっています。実は、筆者は最初に「あなたはチャイニーズ?」と尋ねられました。違うとわかったら笑顔でなぜか良い席に通されたのです。そのため中国人観光客のグループがこのお店で何かして嫌われてしまい、東洋人全体が冷たくあしらわれたりしているのかな、などと邪推しております。
順番を守る、あるいは譲り合いの精神や礼儀正しさ、そういうものは観光地では特に国民性として評価されてしまいますから、日本人もあまり旅先で醜態をさらさないようにしなければと思います。そうしないと、あとに続く皆さんに迷惑をかけてしまいますよね。次回のドイツその5では、ホーエンシュバンガウ城の見学ほかをお届けします。どうぞお楽しみに…!
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(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
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