超ミステリアスな海の軟体生物「パイソローム」 NZ沖でダイバーが遭遇

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それは長いチューブ状のパイソローム
それは長いチューブ状のパイソローム

海の中はミステリアスな未知の世界。知られていないことがたくさんあり、1度しか姿が確認されていない生き物などがまだまだたくさんいることを痛感させられる話題がニュージーランドから伝えられた。「パイロソーム」という巨大な海中生物を皆さんはご存知であろうか。



乳白色をした軟らかいチューブのように見えるパイソローム。このほどニュージーランド沖の海底で、ゆらゆらと揺れるパイソロームをダイバー2名が偶然発見したという。全長は約26フィート(8メートル)だったといい、パイソロームは大きなものでは13メートルから18メートルくらいあると考えられているそうだ。

その巨大なパイソロームとの遭遇や接触の様子を録画して提供したのは、スティーヴ・ハサウェイさん(47)と友人であるアンドリュー・バトルさん。ニュージーランド北端から約30マイル沖合にある「ホワイト島」と呼ばれる火山島の周辺で、商業用に使用されるプロモーションビデオの撮影を行なっていたところ、先月25日にパイソロームとの驚きの遭遇があったという。

ハサウェイさんはメディアとのインタビューで、「その神秘的で特徴のある姿や発光の様子は以前から見てみたいとずっと思っていたので、非常に興奮しました。表面は非常にソフトな羽毛でできたボアのように感じられました。私は海中の生き物を撮影する仕事を11年行なっていますが、クジラほかたくさんの珍しい生き物に遭遇したことはあっても、まさかのパイソロームは見たことがありませんでした」と話している。

実は『Love Our Ocean: Young Ocean Explorers』という著書を持つハサウェイさん。パイソロームとの遭遇についても映像をうまくまとめ、正式に発表することを楽しみしている。「幼い頃の私がそうであったように、たくさんの子供たちが海や海の生き物に関心を抱き、図鑑や書物を読み漁るようであってほしい」などと語っている。

さらにパイロソームと出会えた理由として、「繁殖のために必要な植物プランクトンがそのあたりにはたくさん存在します」とも語ったハサウェイさん。事実、ホワイト島ではニュージーランドの他の流域より魚のサイズが大きいとのこと。こうなるとその流域でパイソロームと遭遇という話題は今後にも増えてきそうだ。

ただし、アメリカ海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration)のノースウェスト漁業科学センターは2017年、気になることを発表していた。2015年よりこのパイソロームがオレゴン沖で目撃されるようになったとして調査を行なったところ、非常に小さなサイズではあるがオレゴンからカリフォルニアの沖合で大量のパイロソームが発生していることを確認。海洋の温暖化による異常繁殖が懸念されると発表していた。



参照および画像引用:『WASHINGTON POST』‘I’ve always wanted to see one’: Video shows diver’s encounter with 26-foot sea creature(Photo:Steve Hathaway and Andrew Buttle via Caters News)

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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