『私の中のあなた』 ― 家族の重病に悩むファミリー それぞれの深い愛に涙

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重病の家族、そして支える者達の苦悩と深い愛…(画像:2011/01/18 に公開YouTube『My Sister's Keeper (..born to save my sister's life) 』のサムネイル)
重病の家族、そして支える者達の苦悩と深い愛…(画像:2011/01/18 に公開YouTube『My Sister’s Keeper (..born to save my sister’s life) 』のサムネイル)

『私の中のあなた(原題:My Sister’s Keeper)』 2009年日本公開
監督:ニック・カサヴェテス 
主演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン

愛する我が子が白血病に。その命をどうしても救いたいと家族は願うが誰もドナーとしてはマッチせず、遺伝子操作を行ない新たに娘を出産。その子を同じ様に愛しながらも「お姉ちゃんの命を救うために」と血液などの提供をさせ、ついには臓器の提供をも…。そうなったとき、妹はついに家族と法廷で闘うことを決意するのだった。



重病を患う姉ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)を愛し、生きていてほしいと純粋に願っていた妹のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。しかし母サラ(キャメロン・ディアス)は、そのためにもアナに臓器の提供をも求めざるをえず、アナは弁護士に助けてほしいと依頼することに。「姉には生きてほしい」 - そう強く願うアナが弁護士に頼ったのには“深いワケ”があるのだが、それを知らぬサラは憤り、悲しみ、深く苦悩する。

病気の子を持つ親にとり、一番の望みは闘病中の子が病気を克服して「他の子達と同じ様に健康になること」に違いない。決して健康な子に愛情を感じていないわけではない。親は全ての子を愛するものだが、「病気の子を救いたい」「寄り添ってあげねば」という気持ちは、時として健康な子に「自分は愛されていないのではないか」と勘違いさせてしまうことがある。

しかしアナは違った。本当はお姉ちゃんを助けたい ― その気持ちは大きく、母の苦悩、そして姉の苦悩も充分に承知の上で、うちひとりの願いを優先して闘う道を選ぶのである。



病気を患う子、そのきょうだい、そして両親。全員が愛情と絆で結ばれていることは間違いないものの、それぞれの思いは複雑だ。そしてアナの選択が誰を想ってのものなのか、そしてアナの姉は内心ではどうなることを望んでいたのか - それに気づいた瞬間、この映画を観た方はきっと深く心を揺さぶられるはずだ。

非常に重い内容の映画ではあるが、決して暗いだけではない。生きる事とは何か。家族愛とは何か。家族が重病になった時、自分は何を思いどのような行動に出るのか。それぞれのキャラクターの気持ちを思い、二度、三度と鑑賞していただきたい非常に深い作品である。

動画: Warner Bros. Pictures『YouTube』My Sister’s Keeper Web Promo

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(Kayla星谷/エトセトラ)

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