<元外資系CAその世界を語る>Vol.17 CAになるとイイ思いをすることも多いの? 航空券ほかの優遇制度

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セブ島のステイで
セブ島のステイで

~外資系エアラインのCAとして世界81都市に飛んだ日々~

CAの仕事は肉体労働で睡眠時間は少なく、生活そのものが不規則ですから慢性的な寝不足、肌荒れとの闘いです。そして機内では苦情を中心にお客様のご意見を真摯に受けとめ、ひたすら謝罪します。その頃の私は極めてタフな毎日を送っていましたが、それでもやっぱりCAになってヨカッタよかったと思えるような特権が色々とありました。今回は航空券を安く買える制度についてです。



航空券に関しては年に一度、「どこの路線で利用してもよい」という無料チケットを頂けます。また、在籍中はアライアンス提携しているエアラインの航空券も含め、正規運賃を90%オフで購入することが出来ました。ちなみに私のエアラインは退社してからもクルーIDが6か月間有効ですので、辞めてからもしばらくの間は安いチケットで海外に飛ぶことが可能でした。

ところで「家族もすごく安く旅行させてもらえるって本当なの?」と尋ねられることがあります。答えは「はい」です。同じ割引率が自分の親、兄弟姉妹、配偶者について適用されます。私も海外旅行が大好きな母のためにチケットをプレゼントし、数日間のオフを利用してあちこちを一緒に旅しました。本当に喜んでくれるのですが、実際は毎回なかなかの心労が伴う旅行となりました。なぜなら…。

ミラノ大聖堂もよい思い出に
ミラノ大聖堂もよい思い出に

そうしたチケットはインターネットではなく、その航空会社の予約センターに電話でお願いすることになります。自分のクルーIDのナンバーなどを伝えて取って頂くのですが、座席はもちろん一般のお客様が優先ですから母が利用できるのは空席があるフライトのみ。すべてのお客様のチェックインが完了するまでチケットはもらえないのです。そのため年末年始やホリデイ・シーズンに利用することはまず不可能で、悪天候ほかの理由で遅延やキャンセルが発生した便のお客様がごっそりと流れ込んでくるような便にも、まず乗れません。母はいつも人気の路線を希望するため当日は成田空港で“待機”してもらうことになり、座席の確保はギリギリまでできず、OKが出たら慌ててセキュリティチェックへ、という流れです。このことには何度もハラハラしました。



それから、こんなことも「頑張ってCAになってよかったな」と思えた点でした。

■有給休暇は30日間。4連休ある時はヨーロッパ旅行へ

私がいたエアラインでは、一年につき有給休暇が30日間あります。日本の一般企業では「あっても取りにくい」とか、「数年間も有休を消費していないので貯まってく一方だ」といった話をよく耳にしますが、私たちの場合は幸せなことに「有休は必ずとらなければならない=取る義務がある」といった感じでした。

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