息子のために奔走した父の愛を見事に描いた映画『幸せのちから』(原題:The Pursuit of Happyness)

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息子のため、必死に成功を目指した父の愛に感動。
息子のため、必死に成功を目指した父の愛に感動。

『幸せのちから (原題:The Pursuit of Happyness)』2007年日本公開
監督:ガブリエレ・ムッチーノ  主演:ウィル・スミス

「家族と豊かに暮らしたい!」 - その一心で貯めてあったお金を新型医療器具の大量購入に充てたのが運の尽き。病院への営業回りに日々汗を流していたクリス・ガードナー(ウィル・スミス)だが、機械は思うように売れず貧困状態に陥ってしまった。そしてパートに励むしかない妻リンダ(タンディ・ニュートン)のイライラはついに爆発する。



しかし一家には可愛いひとり息子クリストファー(ジェイデン・スミス)もいる。クリスはどうにかして成功しなくてはと決意し、「苦境を乗り切るには良い仕事を得ねば!」と証券会社の養成コースに願書を提出。とはいうものの、「研修期間は無給」「しかも最後に社員として選ばれるのは1人だけ」というあまりにも厳しい条件をつきつけられて深く思い悩む。

そこで支えてくれると信じていた妻リンダは、「もうムリ」「家族のつてで仕事にありつけるかも」と泣く泣く家を去ることを決意。「息子は俺が育てる」と決意したクリスは、あまりにも狭き門と知りつつ研修生活を開始 - お金が尽きホームレスになる、必死に寝床確保に走る、息子に愛情を注ぎながらも研修を続ける彼の姿があまりにもリアルなのは、この映画が実話をもとに制作されたものであるから、そしてウィル&ジェイデンという本物の父子が主演を見事につとめあげたからであろう。

あまりにも先が見えないとき、貧困にあえいでいるとき、絶望したとき、愛する我が子のために親はどこまで頑張れるのか。親が子を捨てる、もしくは子が親を捨てる、殺めるといった悲しい事件が絶えない昨今、親子の愛や情には底知れぬものがあるのだとこの映画は教えてくれる。息子を不安にさせないよう、ひもじい思いをさせないよう、決して「もうダメだ」などと思わせぬよう奮闘する主人公の姿に、映画を鑑賞する誰もが感動するに違いない。

Nothing is impossible.(不可能なことなどない)」

それがこの映画に教えてもらえる一番大事な教訓である。

画像:『Facebook』Pursuit of Happyness

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(Kayla星谷/エトセトラ)

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