救急車が到着するまで待つこと62時間! ウェールズで最悪記録更新 

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救急車の需要が増すばかりの英ウェールズ(画像はイメージ)
救急車の需要が増すばかりの英ウェールズ(画像はイメージ)

待てど暮らせどやって来ない救急車。一刻を争う事態だというのにこれほど心細いものはないはずだ。救急車の到着が遅いことで悪名高い英ウェールズの「The Welsh Ambulance Service」。現場到着までに50時間以上もかかるという“非情”事態が、2017年6月から2018年6月の1年間の間に4件も発生していたという事実をBBCにすっぱ抜かれていた。



ところがこのほど、その不名誉な記録を更新する事例が伝えられた。急病人のもとに救急車がやってきたのは、なんと要請から62時間後のことであった。だが彼らにはほとんど反省の色がない。「電話の感じからそう深刻な病状ではないと判断されたのです。一刻を争う事態に陥っている急病人、または緊急事態が起きている人たちが最優先ですから」と話す。



ところが、「患者会」のルーシー・ワトソンさんは「必要と感じたから救急車を要請しているのです。救急搬送のサービスは誰もが公平に受けられるものでなければ」と不満そうに訴える。電話をかけてきた相手の説明だけで病状が軽いか重いかを決めつけてしまうのはやはり危険。判断の誤りにより到着が遅れ、大切な命が助からなかったら強い恨みを買うことであろう。

英・国民保健サービス(National Health Service)の改革にあたる「NHS Improvement」の広報担当者は、「近年、実際に救急車出動回数が増えており、増加の一途をたどる需要に対応するため、新たなプログラムが導入されたところです」と述べている。支援策として3,600万英ポンド(日本円にして51億円超)が投じられたため、救命救急士の育成と増員、救急車の車両の改善が今後に期待されるという。

参照:『EXPRESS』Patients wait 62 hours for ambulance

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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