<元外資系CAその世界を語る>Vol.15 CAの仕事は危険と健康不安がつきもの

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普段はここでちゃんと自炊(Photo by 佐藤めぐみ)
普段はここでちゃんと自炊(Photo by 佐藤めぐみ)

~外資系エアラインのCAとして世界81都市に飛んだ日々~

「華やか」というイメージもあるCAの世界ですが、働き始めてすぐに「自分たちは飛行機で働くウェイトレスで、想像以上の力仕事でもある」という現実をつきつけられます。お客様の重い手荷物をオーバーヘッド・コンパートメントに押し込み、約70メートルもある機内を重たいカートとともに端から端まで行き来し、作業は腰を折り、腕を伸ばし、膝を床に付き、中腰になりの繰り返しです。また気分が悪くなったお客様、体調不良を訴えるお客様のお世話をし、機内のゴミを拾い集め、汚れを拭きます。



ご存知でしょうか。お客様の食事や飲み物が乗ったエコノミークラスのあのカート、満席のフライトでは1台が実に約80キロ以上にもなるのです。それで何往復もするのですから、当然腕には筋肉がつき太くなります。気流のせいで飛行機が揺れる時には、仁王立ちで踏ん張りますから足にも筋肉が付き、むくみもあってムッチリとしてきます。トイレ掃除だってもちろん私達の仕事です。



空港でキャプテンを筆頭にゾロゾロと集団で飛行機に乗り込んでいく、あの瞬間の私たちの姿に「カッコイイ」と言って下さる方は多いのかもしれません。小学生だった私がそう感じたように…。でも「カッコイイ」のは本当にあの瞬間までです。一歩機内に足を踏み入れたCAには笑顔こそ大切にするものの、華やかな事など何ひとつありません。

それにどの1か月をとっても、出勤時間、寝る時間、睡眠時間は本当にまちまちでした。「今日はフランス線。パリにステイしています」などというと響きは確かにステキです。でもそのスケジュールはこんな感じです。朝3時に起きて4時半に出勤、午後3時に仕事が終わりその日はパリにステイ。次の日は夕方から少しだけ寝るようにして夜10時に起床、11時に出勤して深夜のフライトでパリから帰国。朝6時に自分の寮に戻ります。



また中東の都市に飛ぶことも多いのですが、夜6時に出勤して短時間ながら往復のフライトに乗務し、翌朝7時に寮に戻るということもあります。徐々に体が慣れてくると、その日の勤務時間を考えて前日の睡眠時間を短くしておいたり、ショッピングをしたくても我慢して午後から数時間の仮眠を取っておくなど、熟睡、仮眠、活動の時間やタイミングを上手く調節できるようになります。

いずれにせよ色々なホテルのベッドで眠るので、いつでもどこでも眠れる体質と神経が求められます。私自身は昔からよく眠れた方ですが、それでも睡眠時間の調節は大変難しく、仮眠も取れないまま12時間のフライトに臨むことが多々でした。そのような時には、どうしても安眠作用のあるサプリメントが頼りになります。日本では手に入らないためこのサプリは海外で買っていました。

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