「わが子を育てるため」国外の性産業で稼ぐベネズエラの母親たち 深刻な経済危機で

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トイレットペーパーも卵も列をなして購入するベネズエラ
トイレットペーパーも卵も列をなして購入するベネズエラ

2013年からこの国の経済は大丈夫なのかという心配の声があがるようになり、予想どおりハイパーインフレという展開となってしまった南米ベネズエラ。野菜と穀物ばかりの食料不足で国民の大半が空腹、体重減少を訴え、トイレットペーパー1袋を買うのにも奪い合うなど物不足も相変わらず深刻だ。

その国境の先にあるコロンビアには今、ベネズエラからのたくさんの出稼ぎ女性がいる。しかし、少しでも多くのお金を得るために彼女たちは積極的に性産業にて身を売るという、非常に嘆かわしい状況が続いていることを英メディア『SKY NEWS』が伝えている。

同メディアの調査によれば、ベネズエラとの国境にあるルテ・デ・サンタンデール県ククタで売春婦の数がとても増えているといい、あるナイトクラブで売春婦として働いている女性を調べると、大多数がベネズエラ国籍の女性であった。また60名の女性を雇っている売春宿では、コロンビア人女性が2人しかいないのに対し、ベネズエラ人女性は58名もいたという。

ベネズエラではバレリーナを経てビジネスの世界でも活躍していたというある母親も、そんな一人であった。彼女は同メディアの取材に「もちろんこれは恥ずかしい仕事です。他の選択肢があれば私だってそれに目を向けます。でもないでしょう? 私たちにできる職業なんて限られているんですよ」と悲しそうに語る。出稼ぎにより家族が離散というケースも多いそうだ。

祖国ベネズエラにはもう何もない。期待もできない。しかし彼女たちは可愛い子供たちを食べさせ、育て、学校に入れてやりたい ― こうして母親たちはそのためのお金を必死に稼いでいる。「1歳の男の子がいるの。懸命に働いて子供を育てなければ」と語るもう一人の女性は、以前は美容師をしていた。彼女もほかに良い仕事があれば、体を汚すそうした仕事はすぐに辞めるのであろう。「私はドラッグもやらないしお酒も飲まない。ただ、これは仕事よ。やらなければならないからやっているの」と辛そうだ。同メディアには、「ベネズエラの経済事情が改善されて住みやすい環境が戻ったら、そこで自分の店を持つことが夢よ」と話したという。

参照および画像引用:『Sky News』Venezuela crisis: Women turn to sex work in Colombia amid economic crisis

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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