モルモン教の勧誘に異変? 代表が「布教活動に“モルモン教”の名を使わないように」

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ユタ州ソルトレークシティーのモルモン教神殿(Photo by 朝比奈)
ユタ州ソルトレークシティーのモルモン教神殿(Photo by 朝比奈)

米ユタ州といえば自然豊かな国立公園が多数あることで有名だが、「モルモン教徒の州」と呼ぶ人も多い。なぜなら総本山がここのソルトレークシティーにあり、州人口の7割ほどがモルモン教徒だからだ。私たちは「モルモン教」と呼んでいるものの、実は教徒たちは「正式名は“The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints(末日聖徒イエス・キリスト教会)”ですよ」と不満そうに言う。この宗教がまたしても正式な名称にこだわり始めた。布教活動にも影響があるもようだ。


キリスト教の一派としてジョセフ・スミス・ジュニアさんにより1830年にスタートしたモルモン教。ブリガム・ヤングさんがそれをソルトレークシティーに誘導してから教団として一気に成長を見たが、カフェインの摂取を拒み、収入の10%をお布施として教団に収めること、かつては一夫多妻制を奨励していたことなど、いまだに是非論が飛び交う宗教のひとつである。

教団のラッセル・M・ネルソン代表はこのほど公式HPにおいて、「布教活動では今後“モルモン教”の名は使わず、改めて“The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints(末日聖徒イエス・キリスト教会)”を正式名称として広めていきたい」との旨を言葉の手引書なるページで明らかにした。モルモン教という言葉はあくまでも世間がつけたニックネームで、教義、教団の文化、教徒の生活様式などを表す際のあいまいな言葉だとし、世間からこれ以上“モルモン教”とは呼ばれたくないとのこと。しかし道路名や地名としてすでに定着しているものについては、このままでも構わないとしている。


ひとつ気になるのは、世間には“Latter-day Saints(末日聖徒)”を略して幻覚剤の一種でもある「LDS」と呼んでしまう人々がいること。そのため、教団としてはなんとしても“CHURCH OF JESUS CHRIST LATER-DAY SAINTS”というフルネームで周知徹底を図りたいもようだ。現在モルモン教の信者は世界に1,600万人以上。気になる一夫多妻制はすでに廃止されている。

参照:『CNN』Mormons don’t want you calling them Mormons anymore

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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