「必死に働いて買ってくれた」亡き母に真っ先に報告 少年時代に盗まれたサーフボード40年ぶりに豪男性の元へ

この記事をシェアする
「母の思い出と重なるサーフボードなのです」とピーター・ギルソンさん(右)
「母の思い出と重なるサーフボードなのです」とピーター・ギルソンさん(右)

少年時代に大切なサーフボードを何者かに盗まれていたひとりの男性。年月の経過ですっかり諦め、忘れかけていたところ、なんと40年ぶりにそのサーフボードとの再会が叶ったそうだ。

豪ニューサウスウェールズ州ニューカッスル在住のピーター・ギルソンさん。彼は1970年代後半、人生初めての“マイ”サーフボードをおよそ1,800豪ドル(日本円にして約14.4万円)で母親から買ってもらった。しかしガレージに保管していたところ、たった1年で何者かに盗まれてしまった。「1800ドルのボードがどれくらい高価な買い物なのか幼い僕にはピンとこなかったけれど、大きくなるにつれてシングルマザーだった母がそれを買うためにどれほど一生懸命に働いてくれたのか、それがわかるようになり辛くなった」とピーターさんはメディアの取材に語っている。

そんなピーターさんが懐かしすぎるそのボードを発見したのは、Facebookのあるサイト。目を凝らして中古ボードのギャラリーを見ていたところ、見覚えのある絵が描かれたボードが西オーストラリア州在住のサーファー、ミック・レイさんより売りに出され、西オーストラリア州マーガレット・リバーに近い「WA Surf Gallery」で販売されていることを知り、ピーターさんは思わずベッドから飛び出したという。

幸いピーターさんは彼が真の所有者であることを証明する写真を持っており、中古ボード販売業者のリー・マーフィーさんにメールでその旨を告げた。ヴィンテージもののボードは常にプレミア価格で販売されるが、「同じサーファーとして、こういう話は決して気分が良いものではない」とオーナーのミックさん。彼はピーターさんに同情し、無償でボードを手放すと言ってくれた。誰もが必死に働いて買う最初のボード。サーファーにとっては特別な思い入れがあることをミックさんも販売業者のリーさんもよく理解していたのだ。

壁にある亡き母親の写真に向かって「母さんが買ってくれたボード、ヴィンテージものになって無事戻ってきたからね」と報告したというピーターさん。しかし彼は「このサイズだと僕が今乗るにはちょっと大きすぎるね」と苦笑する。少しばかり修理したボードは今後、母親の写真の脇に立てかけて飾られるそうだ。

参照:『ABC News』ABC News Stolen surfboard makes its way home to northern NSW 40 years on

画像:『ABC News』Bill Gibson flew to northern NSW to return the board to Peter Gilson (ABC Local: Damien Larkins)

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

【こちらの記事もどうぞ】
コロラドの大学、卒業証書に痛恨のスペルミス 発行済み9,200枚を再作成か
客室乗務員エアコン電源を入れ忘れる 乗客300名、45℃の機内に1時間<ロシア>
「撮影の邪魔だ、どけ!」 ローマ・トレヴィの泉で観光客2グループが殴り合いの大喧嘩
名付けて「ミュータント・ポテト」 重さ8kg、人の足そのまんまのジャガイモが話題に<ブラジル>
屋外に保存していた卵ケースからヒヨコがぴょん! 異例の猛暑に苦しむ韓国ソウルで