曲芸20年間で疲労困憊 ウクライナのサーカス熊“マーシャ”やっと動物保護区へ

この記事をシェアする
マーシャ、曲芸からやっと解放され動物保護区へ
マーシャ、曲芸からやっと解放され動物保護区へ

20年にもわたりクマにサーカスの曲芸を強要してきた、ウクライナのとあるサーカス団。その様子に心を痛めていた動物保護団体の必死の働きかけが実り、クマはやっとのことで動物保護区へと移されたそうだ。

バンに備え付けられた檻とステージを往復し、長距離の移動もしばしば。そしてわが身に振り下ろされる鞭の痛みに支配されて生きてきたクマはマーシャ(Masha)。そのマーシャを救い出したのは、東欧でこうしたクマの保護にあたる「The Lawrence Anthony Earth Organization」「SOS Zoo」、そして「Bear Rescue」という3つの団体を運営してきたライオネル・デ・ランゲ博士であった。

敷地面積が350平方メートルもある動物保護区に嬉しそうに入っていったマーシャを見ると、「手放すのはとても寂しいです。生後3か月で私の元に来て、それから毎日を一緒に生きてきた間柄ですから。でも皆さんがとても大切にケアして下さる様子をみて安心しました」として、ホッとした表情になったサーカス団のサーシャさん。マーシャを虐待したことは決してないというが、曲芸を覚えさせ、嫌がらずに演技させるためにマーシャにどれほど厳しいことをしてきたかは本人が一番知っているはずだ。

ついに本来あるべき伸び伸びとした野生の生き方が戻ってきたマーシャ。とはいえクマの寿命は20~30年であり、人間でいえば乳児期にサーカスに入団し、体を張った辛い曲芸を老年期まで続けてやっと引退するようなものである。すっかり身についてしまった悲しい習性なのであろう。ライオネルさんを前にしたマーシャは、まずは長年続けてきた特技を披露しようとしたそうだ。マーシャがそのすべてを忘れる日が早くくるよう、祈らずにはいられない。

参照:『Metro』Bear finally given freedom after nearly 20 years of being forced to perform in circus

画像:『Metro』Sasha happily wandered into the new sanctuary in Ukraine (Picture: Magnus News Agency)

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

【こちらの記事もどうぞ】
コロラドの大学、卒業証書に痛恨のスペルミス 発行済み9,200枚を再作成か
<動画>エリザベス女王を守る近衛兵はおっかない 高齢・未成年者でも容赦せず
客室乗務員エアコン電源を入れ忘れる 乗客300名、45℃の機内に1時間<ロシア>
セレブの大豪邸ベスト10 「 これは恐れ入りました!」 ~第5位から第1位~
‎セレブの大豪邸ベスト10 「 これは恐れ入りました!」 ~第10位から第6位~