ハートウォーミングな映画に涙したい 『陽のあたる教室 (原題:MR. HOLLAND’S OPUS)』後半

『陽のあたる教室 (原題:MR. HOLLAND’S OPUS) 1996年日本公開
監督:スティーブン・ヘレク 主演:リチャード・ドレイファス、グレン・ヘドリー
~ここから先、ネタバレですのでご注意を~
高校を去るホランドの荷物を一緒に持つ妻アイリスと息子コール。コールはいつしか聾唖学校の教師となっていた。段ボールを抱えたホランドはなぜかホールが騒がしいことに気づく。嬉しそうにその扉を開けるコール。なんとステージにはこれまでの教え子達が勢揃いして楽器を手に、指揮者の登壇を待っていた。演奏を前に挨拶したのは州知事になっていたガートルード・ラング。クラリネットがヘタで悩んでいたあの赤毛の少女の面影がそのままであった。
ホランドが長い年月をかけて温めてきた作品、『The American Symphony』の譜面をアイリスから入手してこっそりと練習し、それを『Mr. Holland’s Opus』として初めて演奏してくれた教え子たち。このサプライズに満ちた恩返しに、タクトを振るホランドは感激の涙をはらはらと流すのであった。少年少女の指導にあたる大人たちには、どうか決してその意義、やり甲斐を見失わないで頂きたい。時には厳しくとも、うるさくとも、一生懸命指導してくれた、正しく導いてくれたと思える教師は一生忘れられない「心の恩師」となるものである。
★この作品には使いこなしてみたい英語のフレーズがけっこうタップリとありました。
レストランで1人で食事をするホランド先生を見つけたロウィーナが尋ねるシーンです。「私もここに座っていいですか?(May I sit here?)」より丁寧で、是非とも使いこなしたいフレーズですね。
「私もご一緒してよろしいでしょうか?」「かまわないよ。」
“Would you mind if I join you ?” “No.”
「先生、私(の演技は)どうでした? 本当のことを言って?」
“How was I, the truth ?”
To be honestとかTo tell the truthなどもありますが、the truthをくっつけるだけでもOKという例です。
「ここは立ち入り禁止だ。コール、わかるか?」
“This is off-limits, Cole, you understand ?”
limitsは物事や場所のある境界線です。off-なら「立ち入り禁止ですよ」となり、on-なら「ここが境界線です(ご注意を)」となります。
「荷物が少ないのね。」
“You pack light.”
バス停でニューヨーク行き長距離バスを待つロウィーナ。やっと現れたホランドに笑顔がこぼれるが、彼が荷物を持っていないことに気づきます。
「単刀直入にズバリ言うよ。」
“I’ll come right to the point.”
「どうぞ座って。」「いや、立ったままでいいです。」
“Sit down.” “I’d rather stand, thanks.”
「いえ、私は~~で結構ですから」と、“No.”を用いずやんわりと断りたい時は多いものです。“I’d rather stay here.(いえ、ここにいます)”とか、“I’d rather go alone.(いえ、ひとりで行きます)”なんて感じです。
動画:『YouTube』Mr. Holland’s Opus (1995) Trailer (VHS Capture)
ハートウォーミング系洋画の厳選10(いつの間にか20を超しそうな予感も)。前半のネタバレを見逃した方はこちらからどうぞ。思い切り感動して泣いてみたいアナタのためにまだまだ探します。どうぞ次回もお楽しみに・・・。
(朝比奈ゆかり/エトセトラ)
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