ハートウォーミングな映画に涙したい 『7つの贈り物(原題: Seven Pounds)』前半 

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画像:2013/12/11公開『YouTube ムービー/ Seven Pounds - Trailer』のサムネイル
画像:2013/12/11公開『YouTube ムービー/ Seven Pounds – Trailer』のサムネイル

『7つの贈り物(原題: Seven Pounds)』 2008年日本公開
監督:ガブリエレ・ムッチーノ 主演:ウィル・スミス

~ハートウォーミングな映画で涙してみたいアナタのために~

人生に絶望し、何の未練も残っていなかったひとりぼっちの男。心に秘めた苦悩はあまりにも深いものでしたが、せめて人のためになるようなことをしてから逝きたいと考えるのでした。『幸せのちから』に続いて再びウィル・スミスとタッグを組んだガブリエレ・ムッチーノ監督が、涙なくしてみることのできない感動のヒューマンドラマをまたしても放ってくれたのがこの作品でした。日本で公開されてすでに10年になりますが、今なお多くの人々を泣かせ続けています。

(あらすじ:ネタバレ度・高)

自分のせいで起きてしまったある悲劇がきっかけで、生きる喜びも笑顔もすっかり失っていたベン・トーマス(ウィル・スミス)。彼が考えているのは、最後にせめて“償い”をしておきたいということであった。7人の素晴らしい、しかし様々な困難を抱えて生きている人々を探し出し、最高の贈り物を届けたいと考えたベンはPCを使って市民の個人情報を探るようになる。日本でいう国税庁、「アメリカ合衆国内国歳入庁(IRS)」の職員を名乗る彼にその作業はいとも簡単なものであった。

まずはある会社のコールセンターで販売員として働く盲目の中年男性、エズラ(ウッディ・ハレルソン)に目星をつけたベンは、電話でわざとひどい言葉でクレームを入れる。だがエズラは冷静で穏やかに応対。ベンは「この男に1つの大きな贈り物をする」と心に決める。続いては、貧しい子たちをも進学させようと奨学金獲得に尽力するジュニア・アイス・ホッケーチームのコーチ、ジョージに注目した。慢性腎臓病を抱えていると知り、ベンはこの男の命を救うと決意する。

そして骨髄移植を待つ白血病のニコラス少年。なんとしてもこの少年の命を救いたいと願うベンは「ぜひとも僕の骨髄を」と医師に名乗り出る。続いて彼は児童福祉相談所で働いているホリーという女性に会いに行く。ベンは彼女に肝臓を提供しており、命の恩人として感謝されていた。そのホリーから夫の暴力に耐えながら2人の子を育てているコニーという女性を紹介されたベンは、海沿いに所有する美しい邸宅を彼女と2人の子に譲り、自分は安いモーテル暮らしに入る。そして美しいが猛毒を持つクラゲを飼育する水槽が持ち込まれた。

贈り物は残すところあと1つという彼が接近したのは、心臓病で余命幾ばくも無いエミリー・ポサ(ロザリオ・ドーソン)という若い女性であった。グリーティング・カード作成の内職で使用していた古い印刷機が壊れると、元エンジニアで手先も器用なベンがそれを修理。感激したエミリーが心を込めて作ってくれた食事に舌鼓を打ち、一緒に犬の世話をし、2人の間には恋愛感情が芽生える。彼女と肌を重ねるベンの瞳からはらりとこぼれる大粒の涙を見逃すことはあるまい。

久しぶりに真剣になれる素敵な女性と出会えたと思った矢先、ベンの前に弟が現れる。彼こそが本物のIRS職員で、長い闘病生活の間にその身分証明書を兄のティムが無断で使用し、“ベン・トーマス”になりすましていたことに激怒していた。これですべてが終わると観念したティムは、14歳の時からの親友ダンに「ついにその時が来た。あとはよろしく頼む」と連絡する。ティムは救急車の手配を済ませ、冷たい水で満たしたバスタブに飼育していた毒クラゲを放つと自分もそこに体をうずめ、絶叫と痙攣とともに息絶えて病院に搬送された。

動画:『YouTube』Seven Pounds – Trailer

→ (完全ネタバレですが)「次のページ」に進む

(朝比奈ゆかり/エトセトラ)

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