<元外資系CAその世界を語る>Vol.8 ロングフライトにおけるクルー交代制度

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ベネツィアでステイ(photo by 佐藤めぐみ)
ベネツィアでステイ(photo by 佐藤めぐみ)

~外資系エアラインのCAとして世界81都市に飛んだ日々~

ロングフライトでの休憩についてお話したいと思います。世界には8時間以上のフライトで休憩をとれるエアラインもあるようですが、私がいたエアラインでは飛行時間が12時間以上のフライトだとクルー・メンバーの入れ替えがありました。通常よりクルーの人数が2割多くなり、交代で休憩をとることになります。中東からアメリカ、カナダ、オーストラリア、南米、冬場の日本線(日本から中東に向かうフライトは強い向かい風となるため飛行時間が12時間を超える)などがそれにあたります。



具体的には16人のクルーを2グループに分け、8人ずつの2部交代制となります。機体の後方部分に専用のドアがあり、そこを開けて階段を降りるとクルーが仮眠をとるレスト・コンパートメント(=クルーバンク:簡易ベッドが8台ほど並んでいる)と呼ばれるスペースがあります。ベッドといってもマットレスと枕、ブランケットだけの本当に簡素なもので、安全上シートベルトを着用します。南米線など超長距離路線となると飛行時間は15~17時間にもなりますので、ここでしっかりと休んでおかなければ本当にしんどい思いをします。

そんな中で覚えたのが、アメリカ人がスムーズな入眠のために服用しているという日本では発売されていないサプリメント「M」でした。これを飲んで3~4時間しっかりと眠るのです。また機内は非常に乾燥しているため、目覚めた時は喉も肌もカラカラですから、それを少しでも防ぐため、ハンカチやタオルを思い切り濡らして頭の近くにぶら下げておいたものです。

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